ディズニープラスで配信中の人気作『21世紀の大君夫人』。ソン・ヒジュ(IU)はイ・アン大君(ビョン・ウソク)に離婚を切り出した。それは彼を守るためなのだが、終盤を迎えてイ・アン大君は難しい選択を迫られていく。果たして、どんな決断を下すのか。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『21世紀の大君夫人』終盤の見どころ、ヒジュと幼い国王を守るためにイ・アン大君が起死回生の行動に出ていく
緊迫した展開が続く『21世紀の大君夫人』。当初のヒジュは、高貴な身分を得るために王族のイ・アン大君に契約結婚を持ち掛け、見事に成就させた。しかし、彼女は本当にイ・アン大君を愛してしまった。その苦悩の末に、離婚を持ち出したのであったが、イ・アン大君はさらに深刻な事態を迎えていた。なんと、自ら王位に就く意志を鮮明にしたのだ。
イ・アン大君は、なぜ気持ちを変えたのか。これまでは幼い国王を守り抜く覚悟をしていたのに、一転して、譲位を促す態度を取るようになってしまった。そこにどんな深い思慮があるのか。このままでは、本当に「21世紀の首陽(スヤン)大君」になってしまうかもしれない。
世間では、これまでもイ・アン大君を首陽大君と同一視する風潮もあった。この首陽大君というのは、朝鮮王朝時代、1452年に11歳で即位した6代王・端宗(タンジョン)の叔父であり、1455年に端宗を脅して王位を強奪した人物である。
首陽大君は、結局7代王の世祖(セジョ)となり、端宗を流刑にした末に死罪に処している。歴史的にも「非道な国王」として悪評にまみれている。
そういう歴史があるために、叔父が幼い甥から王位を譲り受けると、イ・アン大君が「首陽大君の再来」と見なされるのは必至だった。国民的な人気があった彼は、一気に非難にさらされることになるだろう。
それがわかっていながら、イ・アン大君はあえて国王になる道を選んでいくのか。確かに、イ・アン大君の兄であった32代王のイ・ファン(ソンジュン)は、弟に王位を譲る勅書を作って亡くなってしまった。その勅書をイ・アン大君は保持しているので、彼が王位に就くことには正統性がある。
しかし、イ・アン大君は今まで甥のことを一生懸命に守り抜いてきた人である。そういう人が自ら王位に就くとは思えないのだが……。