このように、ナムグン・ミンとパク・ウンビンという、華のある実力派俳優がメインキャストに顔を並べていた本作。通常の韓国ドラマであれば、ここで甘いロマンスが展開されるのが定石だろう。

 しかし、本作にはそうした恋愛要素がない。プロフェッショナルとして球団の再建に奔走する姿だけが、ストイックかつ骨太に描かれていた。

 スンスはお世辞にも愛想が良いとは言えない。不器用で人付き合いも苦手な変わり者。しかし、彼の行動の根底には常に揺るぎない「公平さ」や「誠実さ」が存在していた。

 その確固たる信念ゆえに、やがて彼は球団を潰そうとする巨大な親会社と真っ向から衝突していく。その過程で、道理をわきまえたキャラクターをナムグン・ミンが完璧に表現していた。

 登場人物たちの人間性に肉薄する奥深い演技力こそが、このドラマを傑作へと押し上げた最大の要因であると言っても過言ではない。

●作品情報

『ストーブリーグ』

[2019/全16話]演出:チョン・ドンユン 脚本:イ・シンファ

出演:ナムグン・ミン、パク・ウンビン、チョ・ビョンギュオ・ジョンセチョ・ハンソン

(C)SBS

DVD発売元:Happinet