南北の若い兵士たちの禁断の交流を描いた名作映画『JSA』には、韓国のチョコパイを旨そうに食べる北の兵士(ソン・ガンホ)に、南の兵士(イ・ビョンホン)がうっかり「南に来れば好きな食べたべられるのに」と言ってしまい、北の兵士が静かに憤るシーンがあった。

 また、映画『二重スパイ』には立場的にキムと似ている北側工作員(ハン・ソッキュ)が、南側工作員(チョン・ホジン)から「何しに南へ来たんだ?」と尋問される場面がある。北側工作員は「チョン・ユニ(1980年代の超人気女優)に会いたくて来ました」と答え、南側工作員がニヤリとする表情は強く印象に残っている。

 いずれも、かつての極端な反共教育をベースとした北=絶対悪というステレオタイプから離れ、同じ人間として描くことがあたりまえになった時代の表現だ。

Netflix『エージェント・キム: リアクティべーティッド』独占配信中 画像:SBS

●配信情報

Netflix『エージェント・キム: リアクティべーティッド』独占配信中

[2026年/全10話]演出:イ・スンヨン、イ・ソウン 脚本:ナム・デジュン

出演:ソ・ジソブ、チェ・デフン、ユン・ギョンホ、チュ・サンウクソン・ナウンキム・ソンギュイ・ジェヨン、ウォン・ヒョンジュン、パク・チヌ、チョ・ボクレ