■多様化するサムギョプサル

 2002年のワールドカップ日韓共催や2003年以降の爆発的な韓流ブームを経て、東京の新大久保をはじめとするコリアンタウンは一時期、サムギョプサルタウンと化していた。韓国に興味がない人、韓国に行ったことのない人までもが、「サムギョプサルって(副菜がいっぱい付いて)すごいね」と言い始めた。

 あれから二十年、サムギョプサルは高級化、多様化の一途を辿っている。『隣の国のグルメイト』に登場した石焼きの店もその一形態だ。

 ソウルや釜山には、外国人観光客が行列を作っている店も珍しくない。もはや安い食べ物とは言えなくなったが、レトロブームに乗って1990年代風の安価な冷凍サムギョプサルをあえて看板商品にしている店もある。

 忠清北道清州チョンジュ)のように町おこしとしてサムギョプサル横丁をアピールするところも出てきている。

 韓国の豚焼肉が今後どのように進化していくか見ものだが、ソン・シギョンと三吉彩花の豪快な食べっぷりは、サムギョプサルという料理のダイナミズム、原始的な楽しさを思い出させてくれた。

光州郊外の店で食べた、わら焼きサムギョプサル
1990年代風の冷凍サムギョプサル
清州サムギョブサル横丁の石焼きの店

●配信情報

Netflix『隣の国のグルメイト』独占配信中

出演:ソン・シギョン、三吉彩花