突然ですが、皆さん「エイリアン(宇宙人/異星人)」と聞いて、どんな姿を思い浮かべますか?
映画『エイリアン』シリーズのアレ(ギーガーのデザイン最高!)か『E.T』のブサかわいいやつ? 昭和世代ならアダムスキーが遭遇した絶世の金星人美女?
それともロズウェル事件で捕まったとされる「解剖されるエイリアン」? とはいえ、多くの人はいわゆる「グレイ」を思い浮かべたんじゃないでしょうか?
しかし、2010年代以降、世界各地で目撃報告や映像が急増しているものに、通称「透明エイリアン」というものがあるんです。「透明なのに目撃できるってどういうことだよ!?」と思わずツッコミをいれてしまったそこのあなた、まぁ落ち着いて聞いてください。
海外では一般的に「エンティティ・エイリアン(注1)」と呼ばれている存在で、日本では透明エイリアンとも幽霊エイリアンとも言われています。で、正確には半透明だったり輪郭がぼやけていたり、姿がハッキリ見えない謎のクリーチャーのこと。
注1:Entity AlienあるいはAlien Entityとも。直訳すれば「(超自然的)存在としての異星人」? ローマ字読みをもじって「アリエン存在」とでも呼びましょうか(笑)
■マドンナが歌った大統領官邸に出没した透明エイリアン!
くだくだ説明するよりもまずは画像を見ていただこう。こちらが2016年に報道された「グーグルストリートビューに映り込んだ透明エイリアン」だ(注2)。
グーグルアースが示す場所は、なんとアルゼンチン大統領官邸、通称「ラ・カーサ・ロサーダ(ピンクの家)」。かつてマドンナが主演を務めた映画『エビータ』で熱唱したのは、この大統領官邸のバルコニー。もしかしたら、撮影の時も現れていたかもしれない?
「できの悪い心霊写真じゃねえか!」とご立腹の向きもあるかもしれないが、ゴーストやフレア、二重露光などの撮影トラブルという指摘もある。ただ、ゴーストなどの原因となる強い光源はなく、二重露光はそもそも銀塩カメラ時代の話。
明らかにハイヒールを履いているようなフォルムも見え、撮影時に超高速移動するハイヒールを履いた人物が映り込んだ可能性もなくはないが、それはそれで化け物だ。
■台湾の伝説の地に現れた「透明の巨人エイリアン」!
ただ、残念ながらグーグルアースに映り込んだ透明エイリアンの画像については、今のところ科学的な分析が行なわれた形跡はない。
一方で、綿密な科学的分析の上、加工の痕跡が見られない真正な写真と認められたものがある。それがこちら。撮影されたのは2011年5月6日。休暇中の警察官が台湾南西部・嘉義県の標高3310メートルの高地にある湖、嘉明湖(レイク・カーメル)でハイキング中に撮影した一枚だ。
左の拡大写真を見るとおわかりいただけるように、横に膨らんだアタマ、水かきのように広がった手、そして何より陽炎のように揺らいだ半透明のフォルムと、到底、人間が映り込んだ姿とは思われない。
また、後にこの画像を公開した台湾飛礫学会(台湾UFO学会/注3)によれば、遠近感や周囲のものとの縮尺を計算すると身長8フィート(約2・5メートル)の巨人だという。
注3:台湾UFO学会のFacebookのページではこの写真の詳細な撮影データを公開している。その他にも積極的に情報発信しているので、台湾のUFO情報を知りたい方はこちらをどうぞ。
https://www.facebook.com/taiwanufosociety
翌2012年には地元紙・台湾タイムスが、さらに2016年には米国の画像分析の専門家に依頼し画像を分析。どちらも合成の痕跡は見当たらないとの結論を出している。もちろん、何らかの撮影トラブルや画像データのバグの可能性もあるが、台湾UFO学会では、いわゆる「エンティティ・エイリアン」だと自信を持っている。
というのも、この透明エイリアンが現れた嘉明湖は、もともと地元の伝説で「流れ星が落ちてできた隕石孔」だったとされ、なかには「湖の底にはUFOの基地がある」との噂もあるという。つまりUFO伝説の聖地にこの謎の存在は現れたというわけだ。