■シリアスとコミカル、両面の面白さがある作品

 マフィア弁護士に企業ぐるみの犯罪と、一見シリアスな社会派ドラマと思えるが、じつはコミカルな描写もたくさんあって、エンターテイメントとして楽しめる本作。ヴィンチェンツォと、ヒロインの女性弁護士チャヨンの相棒コンビには、くすっと笑わせられたりほっこりさせられたり、実に多彩な面白さがある。

「内容はシリアスなのに、キャラクターの描写に笑える部分がたくさん織り込まれていて、それぞれが生き生きしています。ヴィンチェンツォが周囲の人々に巻き込まれてヒーローになっていく様も、相棒となるチョン・ヨビン(31)扮する女性弁護士チャヨンとの掛け合いも小気味よくて愉快です。

 有能でクールな男性主人公が、強気、あるいは熱血タイプのヒロインのペースに巻き込まれていくパターンは面白い作品が多いんです。『愛の不時着』もそのパターンでした。ヴィンチェンツォも復讐策の一環でときに踏んだり蹴ったりな目に遭うのですが、そんな逆境シーンも楽しめます」(同編集部・高橋氏)

チョン・ヨビン 写真出典:Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中

 さらに、2PMのテギョン(32)が演じるキャラクターからも目が離せない。

「女性弁護士チャヨンと、テギョン演じる米国帰りの後輩弁護士ジュヌのケミストリーも注目ポイントですね。米国帰りで敬語が苦手という設定のジュヌですが、彼もシリアスとコミカルの両面がある特異なキャラクターで、物語に緊張感とインパクトを与えています。一見優男ですが、スーツを脱ぐと想像以上の筋肉美、まさに“肉美男”で、そのギャップにハマる人も多いのでは」(同編集部・高橋氏)

テギョン(2PM) 写真出典:Netflixオリジナルシリーズ『ヴィンチェンツォ』独占配信中