■『シュルプ』の見どころは?王妃の愛と苦悩、イケメン王子たちにも注目!
ドラマのタイトルの「シュルプ(슈룹)」とは「傘」を意味する昔の韓国語で、子供たちが雨に濡れぬよう傘で守るというメッセージが込められているという。
キム・ヘスは後宮のトップとして威厳を見せる王妃としての顔と、5人の王子たちの母としての顔を見せ、さながら『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』の朝鮮王朝版といった様相。最初は、ただの「帝王学教育戦争」かと思いきや、話が進むにつれ、出来がいいと思っていた子の病気や、性の問題、荒っぽい子が持つ母への思慕など、5人の息子それぞれの個性が見えてきて、どのように接するか、母としての苦悩や愛が浮かび上がる展開に、思わず涙させられる。
“姑”大妃をはじめ、後宮たちのバトルもスリリングで、いつの間にか引き込まれること必至だ。
国王イ・ホ役には、『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』『サンガプ屋台』の演技派チェ・ウォニョン。王室の陰の権力者として君臨する王の母、大妃役にはベテラン女優のキム・ヘスクが扮する。ちなみに、キム・ヘスとキム・ヘスクは映画『10人の泥棒たち』で共演しており、名女優2人の演技バトルも見ものだ。
さらに王の側室のファン貴人(オク・ジャヨン)、王の愛を受けて側室となったテ昭容(キム・ガウン)と、王位後継をめぐる戦いに身を置く女たちの“熾烈な作戦”も面白い。
ファリョン王妃最愛の王子たちや、ライバル王子を演じる若手たちにも注目だ。
王妃の自慢の息子で病に倒れる長男・世子役を、ネクストブレイクスターとして注目されているペ・イニョク。『九尾の狐とキケンな同居』『遠見には緑の春』などで着実にキャリアを重ねている“推すべき”俳優で、本作でも出番は多くないが、重要パーソンを担っている。
幼い頃にある理由で王宮を離れて育ち、母への反発と思慕を胸に抱く次男のソンナム大君には、『マイネーム:偽りと復讐』で若手刑事ゴンピョン役を演じたムン・サンミン。王位継承争いのキーになる役どころで目を引く存在だ。
誰にも言えない“ある秘密”を抱える三男のケソン大君には、PRODUCE 101 シーズン2出身で、俳優としても『優秀巫女(ムダン)カ・ドゥシム~ソンヨン高校ゴーストバスターズ~』で高校生幽霊役を好演したユ・ソンホが扮する。
ファン貴人の息子で、ソンナム大君となにかと衝突するウィソン君を、名子役出身でSF9として活躍するカン・チャニが演じている。
ほかにも、側室たちには、『ビッグマウス』や『Mine』で強烈な印象を残したオク・ジャヨン、『まぶしくて-私たちの輝く時間-』のキム・ガウンらが配役、ファリョン王妃を中心に王室内の教育戦争がどうなるのか、目が離せない。