Netflix配信中の韓国ドラマペーパー・ハウス・コリア:統一通貨を奪え』は、スペイン発の犯罪サスペンスを豪華キャストでリメイクした韓国版。朝鮮半島の南北再統一が進むなか、"教授"(ユ・ジテ)によってスカウトされた強盗団と人質、そして特殊部隊の激しい攻防戦が始まる。パート1から引き続き、ユ・ジテ、パク・ヘスキム・ユンジンのほか、12月から配信スタートした後半のパート2では、イム・ジヨン演じる新キャラクターが登場する。

■『ペーパー・ハウス・コリア』教授役、ユ・ジテの魅力とは?

『ぺーパー・ハウス・コリア』では、トーキョー(チョン・ジョンソ)やベルリン(パク・ヘス)、モスクワ(イ・ウォンジョン)とデンバー(キム・ジフン)親子など、強盗団のキャラクターも魅力的だったが、私が魅了されたのは彼らを率いる教授を演じた俳優ユ・ジテだ。

 ユ・ジテが演じた教授は、2000年のホ・ジノ監督作品『春の日は過ぎゆく』の純情青年役で母性本能を刺激し、2003年のパク・チャヌク監督作品『オールド・ボーイ』のサイコパス役で観る者を震撼させて以来のハマり役。教授はこの二つの映画のキャラを併せ持ったような人物で、強さと弱さが宿った190センチ近い大男の佇まいはなんともいえない色気があった。

 映画出演が多いが、純愛ロマンス『花様年華~君といた季節~』(2020年)など話題のドラマにも出演して、大人の魅力を放っている。