Netflixで配信がスタートすると同時に、人気ランキングで上位に入ってきた『紳士とお嬢さん』。韓国ではKBSの週末ドラマとして2021年9月25日から2022年3月27日まで全52話で放送された。
KBSの週末ドラマは固定的な視聴者がいて高い視聴率を挙げる例が多いのだが、この『紳士とお嬢さん』も平均視聴率が32.1%を記録した。評判になるほどの高視聴率作品となったわけだが、このドラマをNetflixでは全76話で配信している。
最近は16話くらいでドラマを見るケースが多い。全76話というと平均よりずっと多い話数なので、それなりの覚悟をして見る必要がある。それでも、物語自体は飽きさせないストーリー展開となっており、すぐ次を見たくなるかもしれない。(以下、一部ネタバレがあります)
■『紳士とお嬢さん』は「韓ドラあるある」のオンパレード!
『紳士とお嬢さん』のおよその内容は荒唐無稽だ。ありえない展開のオンパレード、と言ってもいい。しかも、題材は20年ほど前の「韓ドラあるある」が目白押しとなっている。つまり、「記憶喪失」「出生の秘密」「きょうだい疑惑」が次々に出てくる。本当にベタなエピソードばかりだ。
「まだこんなことをやっているの?」
そう思ってしまうドラマ展開なのだが、それで視聴率が高いというから、視聴者の好みは不変なのかも。そんなストーリーを見てみよう。
主人公はチ・ヒョヌが演じるイ・ヨングクとイ・セヒが扮するパク・ダンダンだ。
ヨングクは大企業の若き経営者であり、豪邸には3人の子供たちがいる。
妻は亡くなってしまったので、子供たちの教育問題で苦労している。そこで、住み込みの家庭教師を雇うことになり、応募してきたのがダンダンであった。
2人はそれ以前に最悪の出会いを経ていたので、ダンダンは採用されない雰囲気だったが、彼女の人間性を評価してヨングクはダンダンを採用した。
当初は何かと揉めていた2人。徐々にお互いを理解するようになり、やがては14歳の年の差を超えて恋愛関係に入っていく。しかし、そう簡単には収まらない。ダンダンが抱えている家庭環境に問題がありすぎるからだ。