コンセントの形状にはかなりの種類がある。しかし主な形状は6種類に大別できる。

 Aタイプ、BFタイプ、B3タイプ、Cタイプ、SEタイプ、Oタイプ。

 日本はAタイプ。韓国はCタイプやCFタイプなのだが……。

 これらのタイプが国によって明確に分かれていれば、相談の返答に困らない。しかし最近は、2種類以上の形状に対応するマルチ型というか混合型が増えている。一概にどのタイプといえないのだ。

 たとえばタイ。以前は日本と同じA型が圧倒的だった。いまでもA型が主流だ。しかしホテルのコンセントは、新しいタイプに変わりつつある。それがA型とC型の混合タイプ。日本で使われているプラグも差し込めるし、韓国では主流の丸型プラグでも問題はない。

 困ることは、こういうコンセントの交換が一斉に行われるわけではないということだ。あるホテルはOKだが、別のホテルは……という話なのだ。以前に泊まったタイのホテルは、部屋は日本と同じA型だったが、ロビーは混合型になっていた。ホテルによっては、部屋のなかに2種類のコンセントをとり付けてあることもあった。

 つまり相談を受けても、ホテルによってコンセントは違うとしかいえないのだ。

 空港の搭乗口にコンセントが用意されていることが多いが、それも混合タイプや、さまざまなプラグ対応のコンセントが用意されていることが多い。

 世界はいま、コンセントの混合タイプへのつけ変えが進みつつあるといってもいい。やがてこの問題は、世界から消えていってしまうかもしれない。

 しかし韓国は混合化が遅れている気がする。次回はそんな話を。

上が韓国に多いCFタイプ、下が香港などに多いBFタイプ(ソウル駅で)