■第3世代、ヒョンビン、チュ・ジフン、イ・ジュンギ、コン・ユ
1976年&1977年生まれ組が兵役に服務している間、新たな世代が育った。1982年生まれの俳優たちだ。
2005年の国民的大ヒット作『私の名前はキム・サムスン』が同年KNTV、さらに翌年WOWOWでも放送され、“イケズな年下御曹司”を演じたヒョンビンが新鋭スターとして人気急上昇。
2006年には王宮ラブロマンス『宮~Love in Palace』が上陸し、“王子様ブーム”が巻き起こる。主演の王子シンを演じたチュ・ジフンが次世代俳優として浮上した。さらに、2007年には『コーヒープリンス1号店』でコン・ユの人気が爆発した。
『私の名前はキム・サムスン』『コーヒープリンス1号店』が小説、『宮~Love in Palace』が漫画原作になっていて、ドラマも明るくポップなものが増え始めた時代。ちなみに、この3人の共通項は、“ツンデレ御曹司”ブレイクだ。
また、映画界でも新鋭が生まれる。韓国で大ヒットした『王の男』で、旅芸人の女形という難役を魅惑的に演じたイ・ジュンギだ。2006年に日本公開され、次世代注目株のひとりに。コン・ユ以外の3人はすべて1982年生まれで、これまでの韓流ファンからさらに若い世代の視聴者も虜にした。
■第4世代、イ・ミンホ、チャン・グンソク、キム・スヒョン、パク・ユチョン
古き懐かしき純愛への憧れから始まり、孤独な主人公、ツンデレ御曹司の時代を経て、時代は“アイドル的イケメン大集合”の流れに。その口火を切ったのが、2009年の『花より男子~Boys Over Flowers』だ。本作で、主演のイ・ミンホが大ブレイク。
続く、『美男〈イケメン〉ですね』(2009年。日本初放送は2010年)でチャン・グンソクがアジアのスターにのし上がった。さらに、『トキメキ☆成均館スキャンダル』(2010年。日本初放送2011年)で、パク・ユチョンが“演技ドル”の道を切り開くことに。
この3作の大ヒットをきっかけに、ヒロインをイケメンたちが取り囲む構図のラブコメディが流行し、演技ドルも増えていく。さらに、孤独なツンデレ王というオイシイどころどりした『太陽を抱く月』(2012年)のキム・スヒョンも加えて、新世代を牽引していく。
イ・ミンホ、チャン・グンソクが1987年生まれ、キム・スヒョンが1988年生まれ、パク・ユチョンが1986年生まれという世代になる。