ジュノ自身、役作りについて、「言葉を発しなくても、威圧感を与えたり、カリスマ性を見せられたらと思った。そのため、外見からも(周囲を圧するような)体つきにしたいと思い、運動をして体を作った」と語っていたが、その意味に納得。上流階級の人ほど徹底した自己管理をしているもので、締まった体つき、ピンと張った背筋がそれを物語っている。完璧な肉体が威厳を醸すのだ。

 また、「作り笑いを嫌う」という設定も、自身が笑わないことから説得力を持ち、キャラクターの一貫性がク・ウォンという完璧な御曹司像を作り出している。

 イギリスの大豪邸に住んでいたり、洋服は店で買わずホテルの自分の部屋に店員を呼んで購入したりと、THE御曹司の非日常的な設定も多々あるが、日常ふいに出る仕種、言葉遣いが一貫して「貴族」そのもので、リアルに思わせてくれるのもいい。個性が強いキャラクター、ラブコメでやりがちな、“演じすぎ”がなく、これまでの御曹司像を実にリアルかつスマートにアップデートしたジュノに拍手だ。

 第3話では、済州島でのエピソードが展開される。『シークレット・ガーデン』や『宮〜Love in Palace』など、御曹司ロマンスで済州島が出てきたら、それはトラブル発生&急接近の流れ。ウォンが、サランとのやり取りのなかでどう変化していくか。その変化をジュノがどう見せていくのか、実に楽しみだ。

Netflixシリーズ『キング・ザ・ランド』独占配信中

●『キング・ザ・ランド』ストーリー

 ホテルや流通会社、航空会社などを傘下に持つキンググループの御曹司ク・ウォン。生まれながらにして優雅さとカリスマ性、知性と気品を兼ね備えた彼だが、たった1つ欠けているものがあった。それは母親の記憶。その記憶を取り戻すべく、キングホテルに本部長として帰ってきた彼は、ロビーのフロントデスクで笑顔をふりまくホテリエ、チョン・サランと出会う。笑顔を嫌う冷酷男子ウォンと、仕事がら作り笑顔が身についてしまっているサラン、真逆の2人のロマンスが始まる!

●配信情報

Netflixシリーズ『キング・ザ・ランド』独占配信中
[2023年/全16話]演出:イム・ヒョヌク『ライフ』『コッパダン〜恋する仲人〜』 脚本:チェ・ロム クリエイター:チョン・ソンイル今、私たちの学校は…』『恋するパッケージツアー~パリから始まる最高の恋~』
出演:イ・ジュノ(2PM)、イム・ユナ(少女時代)、コ・ウォニアン・セハ