地味な容姿のジュギョン(ムン・ガヨン)が、転校をきっかけにメイクで美人に大変身。イケメン男子のスホ(チャウヌ/ASTRO)とソジュン(ファン・イニョプ)とともに繰り広げる三角関係ラブコメディ『女神降臨』。このドラマの第14話には、ジュギョンがスカイウォークの先端にあるブランコに乗ったり、カフェで互いに似顔絵を描いたりするデートシーンがある。
スリリングな海上ブランコが設置された雪里(ソルリ)スカイウォークがあるのは、韓国の南海岸に位置する慶尚南道・南海(ナメ)。南海島(ナメド)と昌善島(チャンソンド)という2 つの島が、それぞれ大小のクロワッサンのように並び、本土とは3つの橋でつながっている。
初めて南海を知ったのは、RAIN(ピ)とコン・ヒョジン主演の『サンドゥ、学校へ行こう!』での修学旅行シーンだった。また、ハン・イェスル、オ・ジホ主演の『ファンタスティック・カップル』でも、美しい海のリゾート地として登場した。
■段々畑が美しいタレンイ村と伝統漁法で獲れた絶品のイワシ料理
南海の南西部には、山側から海に向かって急斜面が広がる加川(カチョン)タレンイ村がある。農地を広げるため、山を切り崩し石垣を積み上げて作られた段々畑が特徴だ。畑ではニンニクやホウレンソウなどの農作物を生産していて、段々畑とその下に広がる広大な海とのコントラストが素晴らしい。
今年の3月にこの村を訪ねたところ、休閑地に植えられた菜の花が一面に咲いていて、大勢の観光客が鮮やかな黄色の菜の花と海の青さを写真に収めていた。海に近い場所には吊り橋や東屋もあり、SNS映えを狙った若者たちにも人気だ。
一方、北東部の南海島と昌善島の間にある只族(チジョク)海峡では、竹防簾(チュッパンニョム) という伝統的な仕掛けを使うカタクチイワシ漁が行われている。
クヌギの杭を円形にV字の先端部分が刺さったような形状に打ち込み、さらにすだれ状に編んだ竹を杭に被せる。速い潮の流れにのってV字の広がった部分から円形の囲いの中に追い込まれたカタクチイワシを、丁寧に網ですくって生け捕りにするという漁法だ。