■丹陽特産のニンニク料理と川魚グルメ
丹陽のご当地グルメも興味深い。昼夜の寒暖差が大きく、石灰岩地帯である丹陽で生産される6片ニンニクは、香りがよく硬くて貯蔵性に優れていることが特長だ。出荷の時期に合わせて毎年7月にニンニク祭りが開催される。
バスターミナルから徒歩5分の場所にある「トゥメゴルマルヌポッサム」という食堂では、ランチタイム(11時~14時)限定のお得な定食がある。ニンニクソースがたっぷりかかった茹で豚をサンチュに巻いて食べる「1人定食」が1万ウォンで、その名の通り1人前でも注文できる。
バスターミナル傍の川沿いには、南漢江に生息する川魚を使ったメウンタン(辛い鍋料理)を出す食堂が軒を連ねている。川魚の中でも漁獲量が少ないため高級品なのが、韓国語で「ッソガリ」と呼ばれるコウライケツギョだ。
清水の舞台から飛び降りる気持ちで、コウライケツギョのメウンタン(2人分・8万ウォン)を注文した。
まずはスジェビ(すいとん)と野菜から食べるように言われた。野菜といっても長ネギとセリだけとシンプルなのだが、コウライケツギョの出汁が効いたスープが染みこんでいるので、やたらと美味しい。
コウライケツギョは、見た目がグロテスクではあるが、スズキのようにしっとりとした身で、脂がのって上品な味わいだ。ニンニク入りのスープの効果で川魚特有の臭みを全く感じることなく、あっという間に3匹を平らげてしまった。
スープも美味しすぎて、スプーンが止まらない。これは、一生に一度は食べてみる価値があるメウンタンだ。
●丹陽へのアクセス
東ソウルバスターミナルから丹陽市外バスターミナルまで約2時間半
ソウル清凉里駅から丹陽駅までKTX(韓国高速鉄道)で約1時間20分