●慶基殿(キョンギジョン)

 全州韓屋村のメインストリートである太祖路(テジョロ)に位置する。1410年に平壌慶州とともに、朝鮮王朝の太祖・李成桂(イ・ソンゲ)の御真(肖像画)を奉安し祭祀を行う場所として設置された建物。

 敷地内にあるサルスベリの葉が赤色に、イチョウの葉が黄金色に紅葉し、韓国歴史ドラマに頻繁に登場する竹林の緑色とのコントラストを楽しめる。

慶基殿には夏にピンク色の可憐な花を咲かせるサルスベリの木が多いが秋には紅葉を楽しめる

●全州郷校(チョンジュヒャンギョ)

 全州韓屋村の南東部にあり、孔子の位牌を祀り祭祀を行う場、そして儒学生の勉学の場として1354年に創建。

 当初は慶基殿の隣に建てられたが、儒学生たちが本を読み上げる声がうるさく御真が安らげないということで1603年に現在の位置に移転されたという。

 樹齢400年以上のイチョウの大木が何本もあるため、11月中旬には黄金色のカーペットのような落葉を楽しむことができる。

全州郷校では11月中旬にイチョウの落葉がまるで黄金色のカーペットのような様を見せる

●全州へのアクセス

 ソウル駅/龍山駅から全州駅までKTX(韓国高速鉄道)で約1時間35分