■南大門市場、鶏肉料理専門の市場食堂で味わう絶品タッコムタン

 南大門市場内の太刀魚横丁の一角にある「タッチンミ」という食堂に到着。1962年創業の老舗で、朝7時半から営業しているのがありがたい。

 タッコムタン(鶏肉のコムタン)やタッペクスク(鶏肉の水煮)など鶏肉料理専門の市場食堂だ。

南大門市場の太刀魚横丁にある鶏肉料理専門の市場食堂

 店の入口付近では、アジュンマたちが茹で上がったばかりの丸鶏を細かく割いている。1人用のアルマイトの鍋で提供されるタッコムタンには、一口大にほぐされた鶏肉がたっぷりと入っている。

 澄んだスープを一口飲んでみると、鶏の旨味が凝縮されていてとても美味しい。お好みで味付けできるよう、テーブルには塩、胡椒、粉唐辛子が置いてある。数口飲んでから、胡椒を少々振ってみたところ、味が引き締まった。

 柔らかくホロホロに煮込まれた鶏肉に酢醤油ベースのソースやタデギ(薬味)を少し浸け、味変を楽しむ。最後はスープの中にご飯を投入する。至福の朝食となった。

絶品のタッコムタンには澄んだスープにアジュンマたちが割いてくれた鶏肉がたっぷりと入っている