日本からソウルに向かう飛行機の多くが到着する仁川国際空港。この空港を使いこなすと、韓国の旅は効率がよくなる。そして費用も安くあがる。ポイントになるのは、第1ターミナルの地下階だ。

■仁川国際空港、第1ターミナルの地下階にある便利な宿泊施設

 仁川国際空港の第1ターミナルの到着階は地上階。ソウル市街からの電車に乗った場合、到着は空港第1ターミナルに隣接した空港駅の地下1階。そこからエスカレーターで地上にあがらず、まっすぐ進むと第1ターミナルの地下階に出る。

 照明はやや暗い。店舗がぎっしり詰まっているわけではないので、どことなく寂れた印象を受けるが……。

 空港駅から通路を進むと、地下1階のほぼ中央に出る。左に向かっていくと『オリーブヤング』がある。韓国コスメの世界では超有名店。健康食品や飲み物など、並ぶ商品は幅広く、そして安い。

 ソウル市内には数多くの『オリーブヤング』がある。地下鉄から地上に出ると、「ここにも……」といった感じでみつかる。しかし賃貸料の問題なのか、小さな店舗が多い。

 その点、第1ターミナル地下の『オリーブヤング』は広い。テナント料がそれほどではないのかもしれない。買い忘れたり、みつからなかった商品がここにはある可能性が高い。

 しかし地下1階のメリットは安い宿泊施設があることだ。市内に向かう電車の終電は23時39分。この電車に間に合わない日本からの便は少なくない。通常なら間に合っても入国審査に手間どったり、荷物の受けとりに時間がかかることもある。安いLCCを選ぶと、その心配が頭をもたげてくる。市内に向かうバスはあるが、エリアはかなり限られてくる。

 第1ターミナルと電車の空港駅には、安い宿泊施設がある。

 空港駅の建物のなかにあるカプセルホテル。電車の改札階からエスカレータであがったところに『カプセルホテル・ダラクヒュ』がある。1泊6万2000ウォン。

 最近のソウルはホテル代が高く、ゲストハウスクラスでも、1泊5万ウォンから8万ウォンになることも多い。それと比較すれば、リーズナブル価格。日本のカプセルホテルとは違い、部屋のタイプだが、広くはない。

 このカプセルホテルはターミナル2にもある。

『カプセルホテル・ダラクヒュ』。フロントは地下階と地上階の間にあり、少しわかりずらい