また、『良くも、悪くも、だって母親』では、厳しい母親チン・ヨンスン(ラ・ミラン)の言いつけ通り優秀な検事になるが、不慮の事故で7歳の頃の精神状態に戻ってしまうチェ・ガンホを演じた。母親に対して冷徹にふるまう敏腕検事から一転し、母親にまとわりつく幼子へと変化するガンホを見事に演じ分けていた。

 本作でヨンスンとガンホが住む家や集落は、大邱広域市・軍威郡のハンバム村で撮影された。

 低い石垣が続く村は「内陸の済州島」と呼ばれている。行き交う人もまばらな喉かな村で静かな時間を過ごすことができる。

『良くも、悪くも、だって母親』でヨンスンとガンホが住む家(大邱広域市・軍威郡、ハンバム村)

■現在兵役中のイ・ドヒョン出演、新作映画『破墓』にも注目

 現在入隊中のイ・ドヒョン。彼が出演する映画が、公開前から韓国で話題となっている。チェ・ミンシクキム・ゴウンユ・ヘジンと豪華俳優陣が出演する映画『破墓(パミョ)』だ。

 巨額の金を受け取って不審な墓を改装した風水師のサンドク(チェ・ミンシク)、葬儀屋のヨングン(ユ・ヘジン)、巫女のファリム(キム・ゴウン)、男巫のボンギル(イ・ドヒョン)に起こる奇妙な出来事を描いたオカルトミステリー。身体に経文が刻まれているというボンギルの異様な姿も注目を集めている。

 撮影は、韓国地方の人里離れた村で行われたそうだが、映画を見てからロケ地探しをするのも楽しみだ。

 2月のベルリン国際映画祭にも公式招待が決まっている本作は、2月22日から韓国で公開予定だ。