とくに、軍除隊後、『ハピネス』『青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜』と重厚な作品が続いていたヒョンシクは、『〜ト・ボンスン』以来、久々の軽妙洒脱なラブコメ演技を披露。
テストでハヌルに負けたとわかるやパタリと気絶したり、彼女に対抗して大量の粉末コーヒーを口にかっこんだり、クールな振りをして激しく貧乏ゆすりをしていたりと、やることなすこと小学生のようだが、どこか憎めないジョンウを、水を得た魚のように生き生き演じているヒョンシクが最高だ。
ハヌルのことは「初恋ではない!」と言い張るジョンウだが、高校時代の回想では初恋を匂わす瞬間もあり、実のところはどうだったのか、気になるところ。そういう意味でも、ヒョンシクの微細な表情変化に注目だ。
一方のパク・シネも、勉強どころか酒量でも負けたくない“ブルドーザー女子”ハヌルを、等身大の魅力で演じていて、好感度大。下手をすれば、愛想も面白みもない優等生に見られるところを、振り切った演技で逆に面白く魅せているところは、さすがだ。
苦労知らずで、順調に人生を生きてきたジョンウに降りかかった挫折、そして、ひたすら努力し、幸せを後回しにしてきたハヌルに襲いかかった心の病。それぞれが人生の“スランプ”を味わい、痛みを共有しながら、どう乗り越えていくのか。2人の間に生まれていく感情の行方にも期待だ。
■韓ドラファンにはたまらない個性豊かな名脇役たちも!
たとえば、ジョンウの大学の同期で、見栄っ張りの整形外科医デヨンを演じるユン・バクだ。『気象庁の人々:社内恋愛は予測不能?!』同様、今回も、一見嫌なヤツだが、知れば知るほど実はいいヤツという役どころを担う。『家族なのにどうして〜ボクらの恋日記〜』ではヒョンシクの実兄役だった彼が、本作ではどのような“ブロマンス”を展開していくのか、注視したい。
ほかにも、ハヌルの母親役に『赤い袖先』のソ尚宮役などで知られるチャン・ヘジン、同じく叔父役には『この恋は不可抗力』のコンチーム長もといヒョン・ボンシク、弟役には『シュルプ』のムアン大君役で名を知らしめたユン・サンヒョンが配され、愉快で心温かな一家の姿を映し出していく。
また、『無人島のディーバ』の悪役演技が強烈だったイ・スンジュンが、ハヌルの主治医を演じるなど、韓ドラファンにはお馴染みのバイプレイヤーたちが揃い踏みだ。
ちなみに、『花より青春』や『ユン食堂』シリーズなどで知られる韓国バラエティ界の鬼才、ナ・ヨンソクPDが企画するYou Tubeチャンネル「チャンネル十五夜」のライブ配信に、パク・ヒョンシク&パク・シネがゲスト出演。
ウガファミリーの仲間であるパク・ソジュン、チェ・ウシクが応援にかけつけ、ヒョンシクの無邪気で愛らしい、素の姿が表れた映像になっている。
●配信情報
Netflixシリーズ『ドクタースランプ』独占配信中
[2024/全16話予定]演出:オ・ヒョンジョン『その男の記憶法』『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』
脚本:ペク・ソヌ『九尾の狐とキケンな同居』『キム秘書はいったい、なぜ?』
出演:パク・ヒョンシク、パク・シネ、ユン・バク、コン・ソンハ
*パク・ヒョンシクと『ムービング』のハン・ヒョジュ主演のサバイバルアクション『ハピネス』が、2月16日よりNetflixで配信スタート予定。