■南漢城ハイキングと手作り豆腐料理

 2017年12月に南漢山城を訪ねた。バスを降り、城郭の中心部にあるロータリーから反時計回りに進むビギナー向けのコースを歩くことにした。散策路には前日までの雪が残り足元が滑りやすく、霧がかかって視界が悪い。

 南漢山城の東西南北には4つの大門があるが、ロータリーから10分ほどで北門に到着した。丙子の役当時、300名の軍人がこの門を開き奇襲攻撃を仕掛けたが、清の計略に陥りあえなく全滅したという。

 途中で何度も滑りそうになりながらも、西門と南門を経由し、約1時間20分でロータリーに戻った。額に汗をかく程度のちょうどいい運動になった。

12月に散策した南漢山城のハイキング第一コースには雪が積もり丙子の役当時の厳しい寒さが想像できた

 冷えた身体を休めようと、駐車場のそばにある「五福ソンドゥブ」という食堂に入った。創業80年(当時)の韓国産大豆を使った手作り豆腐の専門店だ。白いスンドゥブ(純豆腐)の定食を注文。

 冷え切った身体にアツアツの豆腐のうまさが染みわたる。何の味つけもしていないので、大豆本来の甘みを感じることができる。酢醤油ベースのヤンニョム(薬味だれ)を少し浸けると、さらに大豆の甘さが際立った。

韓国産大豆を使った手作り豆腐料理を提供する「五福ソンドゥブ」のスンドゥブ(純豆腐)は大豆そのものの甘みとうまみを感じることができる。

● 南漢山城へのアクセス

ソウル地下鉄8号線山城駅下車、山城駅・フォレスティア東門バス停から52番バスで南漢山城バス停(終点)まで約12分