■『涙の女王』ヒロインの父役は名優チョン・ジニョン、『国際市場で逢いましょう』でファン・ジョンミンの父を演じたことも

『涙の女王』でヘヨンの父ホン・ボムジュン(クイーンズ財閥副会長)を演じているのはチョン・ジニョン。日本の韓流ファンには、「よく見る顔」くらいの認知度かもしれないが、今年還暦を迎える大ベテランだ。

 1988年にミュージカルでデビューして以来、40本を超える映画に出演。『グリーン・フィッシュ』での巡回玉子売り役(ハン・ソッキュの兄役)、『達磨よ遊ぼう!』での田舎の僧侶役、『あなたは遠いところに』でのドサ回りバンドの座長役、『国際市場で逢いましょう』での主人公(ファン・ジョンミン)の父役、秀作ドラマ『私たち、家族です~My Unfamiliar Family~』での一家の父役など、庶民的で人間味のある役柄の印象が強かったので、『涙の女王』での厳格な経営者役は新鮮味がある。

『涙の女王』では、娘ホン・ヘイン(キム・ジウォン)や、父でありクイーンズ財閥の会長であるホン・マンデ(キム・ガプス)の愛人モ・スリ(イ・ミスク)との確執が今後の物語の鍵になりそうなので、注目すべき存在だ。

『国際市場で逢いましょう』でドクス(ファン・ジョンミン)が日向ぼっこした釜山の住宅の屋上。チョン・ジニョン扮するドクスの父は蝶になって、ここにいる息子に会いに来た