Netflix人気ドラマ『ドクタースランプ』は、人生再生ドラマだ。高校時代に同級生だったヨ・ジョンウ(パク・ヒョンシク)とナム・ハヌル(パク・シネ)は、火花を散らすほどライバル意識をむき出しにしていた。
そんな2人は14年後、互いに人生のどん底状態で再会する。何とか人生を立て直したいと考える2人は、互いに励ましあう中で新たな感情が芽生える。
ジョンウがハヌルに見せる笑顔やおちゃめな表情がほほえましく、パク・ヒョンシクの新たな一面を見ることができるのも、ドラマの楽しみの一つだ。
そんなパク・ヒョンシクが、新羅の第24代王・真興(チヌン)彡麦宗(サムメクチョン)を演じたのが青春時代劇『花郎<ファラン>』だ。パク・ソジュンやBTSのV、SHINeeのミンホなど眼福な出演者がそろって、日本でも大ヒットした。
■パク・ヒョンシク出演時代劇『花郎』の舞台、新羅の都・慶州
先王が逝去し、わずか7歳という幼齢で王となった彡麦宗。摂政した母・只召(チソ)太后の命により、身分を隠して生きていたが、国を変えたいという願いを叶えるべく、王の親衛隊「花郎」に志願するところから、『花郎』の物語は始まる。
史実上、真興王は在位期間中に大伽耶を征服するなど、領土を大きく拡張。仏教の振興にも力を注ぐなど、三国統一の基盤づくりに大きく貢献した人物だ。また、国を守り新羅の未来のために働く忠義の戦士を育成する目的で、花郎徒制度を始めたのも真興王の時代である。
紀元前57年に新羅が誕生し、統一新羅が滅びる935年までの約千年間、新羅の都が置かれたのが慶尚北道・慶州(キョンジュ)だ。
「屋根のない博物館」と呼ばれる慶州には、大陵苑(テヌンウォン)をはじめ、数多くの古墳が残されている。5~6世紀の王や王族を埋葬したと推定される古墳は、ドーム型やひょうたん型をしておりなんとも愛らしい。夜間にライトアップされた姿は幻想的だ。古代の歴史に思いを馳せながらの古墳巡りは最高だ。