Netflixで大ヒットしたヒーリングロマンス『ドクタースランプ』で、甘え上手な愛されキャラ、かつ“理想の彼氏”ジョンウを茶目っ気たっぷり演じ、観る者を幸せな気分にしたパク・ヒョンシク。改めて、その品のよさとピュアな魅力に骨抜きになった人も多いだろう。
そんな、明朗な魅力とは一味違う、憂いと高潔な佇まいで魅了してくれる作品が、呪われた王世子（王位継承者）に扮した『青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜』だ。
なお、本作は『青春ウォルダム 呪われた王宮』というタイトルで、NHK BSP4Kで4月7日（日）、NHK BSで4月12日（金・深夜）からTV放送がスタートする。
■パク・ヒョンシク主演『青春ウォルダム』、苦悩の世子と男装ヒロインが仲間とともに事件を追う史劇
『青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜』は、朝鮮王朝時代を舞台に、兄の死によって図らずも世子の座に就いた弟と、家族殺しの濡れ衣を着せられた名家の令嬢が、知恵と勇気と仲間たちの支えによって、運命を乗り越えていく姿を描いた青春時代劇。
パク・ヒョンシクが演じるのは、兄を殺したと疑われ、呪いの書に苦しむ世子イ・ファン役。
優れた武芸と卓越した記憶力の持ち主で、美しく明朗快活な王子だった彼は、3年前、兄ウィヒョン世子が亡くなり世子となってから人が変わったように。気難しく傲慢だと、東宮殿に仕える者たちからも怖れられているばかりか、世子になるために兄を排除したという噂までささやかれている。
実は、世子冊封式の夜に届いた呪いの書、そこに記された予言と同じことが自身に起こるようになり、恐れから人を寄せつけなくなっていたのだ。
そんな、複雑な世子を気品あふれる姿で体現したパク・ヒョンシク。『ドクタースランプ』のジョンウなどに比べると、ワントーンを落とした低音ボイス、落ち着いた所作で、世継ぎらしい高潔な佇まいを生み出している。
孤独な彼の憂いを湛えた眼差し、抜群の記憶力で朝廷との事件の謎を解決していく凛々しい姿に引き込まれること請け合いだ。一方で、妹や弟には、穏やかな口調で接する心優しき兄ぶりにはほっとすることも。
もちろん、彼とともに「呪いの書」にまつわる事件の真相を探ることになる男装のヒロイン、ミン・ジェイとのロマンスも見逃せない。演じるのは、『花様年華〜君といた季節〜』のチョン・ソニだ。
洞察力にすぐれた頭脳派である一方、家族殺しの汚名を着せられ追われる身として、ほぼ全編男装で出演、男性に負けず劣らずの激しいアクションシーンを物ともせず、戦うヒロインとして新境地を開いた。
世子にもぞんざいな物言いをしてみたり、まったく物怖じしないミン・ジェイに驚きつつも、あっさりと受け入れるイ・ファンの姿、内官コ・スンドルとして世子の身の回りの世話をするときのやりとりの数々にニヤリ。
謎の解明に挑む２人がいつしか心を通わせていくプロセスには胸キュンが満載だ。
