また本作は、イ・ファン、ミン・ジェイそれぞれを支える仲間の存在も欠かせない。

 ファンの幼き頃からの友ハン・ソンオンを担うのは、『王になった男』のユン・ジョンソクだ。名門一族の出で父は左議政の誇り高きソンビ(士人)、ミン・ジェイの許嫁でもある彼は、消えた彼女を探し続けている。世子の内官の正体に気づくのはいつか、恋の三角関係の行方は? 興味は尽きない。

 また、『昼が昇る月』などのピョ・イェジンが、ミン・ジェイに寄り添い支える侍女チャン・ガラム役。ご主人様を救いたい彼女もまた男装し、なんでも屋の萬研堂(マニョンダン)の主人キム・ミョンジン(イ・テソン/1993年生)に弟子入りし、事件の真相を探ろうとする役柄だ。実はキム・ミョンジンは領議政の息子なのだが、検死などの研究にのめり込み、萬研堂を営んでいるというちょっと変わり者。師弟となった2人のやりとりは、物語のコミカルに彩る楽しいシーンが満載。注目のサブカップルだ。

 そして、世子への忠心が誰よりも強い護衛衛士チェ・テガンには新人ホ・ウォンソを抜擢。突然現れた内官コ・スンドル(正体はミン・ジェイ)を怪しみ、やがてはなにかと張り合うようになるテガン。忠実な部下の座をめぐる、水と油コンビのやりとりも楽しい。

 もちろん、チョ・ソンハ、チョン・ウンインソン・ビョンホらベテランたちが脇を固め、物語に厚みをもたせた。世子を苦しめる「呪いの書」の謎、王宮の陰謀に立ち向かう若者たちの姿をぜひ見届けて!

●『青春ウォルダム〜運命を乗り越えて〜』ストーリー

 3年前、亡くなった兄に代わって世子の座に就いた直後、こつぜんと現れた呪いの書のせいで、不安な日々を過ごすイ・ファン。一方、許婚のハン・ソンオンとの婚礼を間近に控え幸せの絶頂にいたミン・ジェイはある朝突然、家族殺しの罪を着せられ追われる身となる。

 記憶をたどり、事件が世子から、その師匠である父宛に届いた密書に関連していると推測したミン・ジェイは、男装して世子に接近。いち早く彼女の変装に気づき、問い詰めるイ・ファンだが、たぐいまれな推理力を認めると、彼女に内官のふりをさせ、ともに事件の解明に乗り出す。

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●作品情報

[2023年/全20話]演出:イ・ジョンジェ『100日の郎君様』、キム・ジョンウク 脚本:チョン・ヒョンジョン『都会の男女の恋愛法』『ロマンスは別冊付録

出演:パク・ヒョンシク『ドクタースランプ』『力の強い女 ト・ボンスン』『ハピネス -守りたいもの-』、チョン・ソニ『花様年華~君といた季節~』『ボーイフレンド』、ピョ・イェジン『復讐代行人〜模範タクシー〜』シリーズ、『昼に昇る月』、ユン・ジョンソク『王になった男』『砂の上にも花は咲く』、イ・テソン『愛はビューティフル、人生はワンダフル』、ホ・ウォンソ

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