実は、ミン・ジェイは今までも数々の殺人事件を解決した「捜査の達人」だった。イ・ファンはミン・ジェイの捜査能力を高く評価し、「まずは自分の無実を晴らす前に都で多発している殺人事件を解決せよ」と命題を出した。こうしてミン・ジェイは内官でありながら様々な殺人事件に関わっていくことになる。何よりも、彼女はイ・ファンを苦しめている「呪いの書」の正体を暴くつもりだった。

「決して幽霊が作ったものではなく、誰かの陰謀に違いありません」

 そう主張して、ミン・ジェイはイ・ファンと共に陰謀の当事者を必ず捕まえてみせるという意欲を示した。実際、王宮の高官たちの間で主導権争いが熾烈になっていて、世子を陥れようとする連中が虎視眈々と機会をうかがっていたのだ。

 このようにして「呪いの書」と一家毒殺事件の真相が次々と明らかになっていくのが、『青春ウォルダム』の重要なストーリーである。

 それにしても、パク・ヒョンシクが世子を演じると、その姿が本当に絵になる。過去にもイケメン俳優たちが世子を演じてきたが、その中でもパク・ヒョクシクは堂々としていて存在感が抜群だ。

 そんな彼に導かれて、『青春ウォルダム』はスリルとサスペンスに満ちた時代劇となっている。

●作品情報

『青春ウォルダム~運命を乗り越えて~』Leminoにて独占配信中

[2023年/全20話]演出:イ・ジョンジェ『100日の郎君様』、キム・ジョンウク 脚本:チョン・ヒョンジョン『都会の男女の恋愛法』『ロマンスは別冊付録

出演:パク・ヒョンシク『ドクタースランプ』『力の強い女 ト・ボンスン』『ハピネス -守りたいもの-』、チョン・ソニ『花様年華~君といた季節~』『ボーイフレンド』、ピョ・イェジン『復讐代行人〜模範タクシー〜』シリーズ、『昼に昇る月』、ユン・ジョンソク王になった男』『砂の上にも花は咲く』、イ・テソン『愛はビューティフル、人生はワンダフル』、ホ・ウォンソ

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