■『サムシクおじさん』塩田シーンの撮影地、全羅南道・新安の観光スポット

『サムシクおじさん』の塩田シーンの撮影が行われたのは、韓国南西部にある全羅南道・新安(シナン)だ。新安は、有人・無人合わせて1,004(チョンサ)の島があるといわれており、ハングルで同じ文字を書くことから「天使(チョンサ)の島」と呼ばれている。

 澄んだ空気、きれいな海水、豊富な日照量という自然環境に恵まれた新安では、13の島を中心に沿岸の干潟で良質の天日塩の精製が盛んに行われている。

 新安の島々の中で、近年特に注目されているのが「パープル島」だ。

 朴只島(パッチド)と半月島(パノルド)という2つの島に栽培された桔梗の花と農作物のコールラビ(野菜の名前)の色にちなみ、島内の住宅の屋根や橋などがすべてパープルカラーに塗られている。SNS映えするスポットとして、人気が高い。

 木浦総合バスターミナルからのバスが到着する安佐島(アンジャド)から全長1.5キロあまりのパープル橋を渡り、朴只島を経由して半月島へと渡る。シャツや帽子など紫色のものを身に着けていれば、入場料(大人 5千ウォン)が無料になるというシステムも面白い。

 毎年5月中旬から下旬にかけて開催されるラベンダー祭りにあわせて訪問するのもいいだろう。

新安の安佐島~朴只島~半月島を結ぶ全長約1.5キロのパープル橋
パープル島では毎年5月の中旬から下旬にかけて「ラベンダー祭り」が開催される

●新安・パープル島へのアクセス

ソウル駅または龍山駅から木浦駅までKTX(韓国高速鉄道)で約2時間40分。木浦総合バスターミナルから2004番バスで邑洞バス停まで約1時間45分。そこからタクシーで約10分。