「幼なじみって、こんなにもいいものなんだ!」

 Netflixで配信スタートした最新韓国ドラマとなりのMr.パーフェクト』は、第1話を見終わると、そう感じさせてくれるロマンティックコメディだ。

 本作の主人公であるチェ・スンヒョ(チョン・ヘイン/『D.P.-脱出兵追跡官-』『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』)とペ・ソンニュ(チョン・ソミン/『ラブリセット 30日後、離婚します』『還魂』)は、幼少時代に隣家に住んでいた幼なじみだ。(以下、一部ネタバレを含みます)

■チョン・ヘイン&チョン・ソミン主演『となりのMr.パーフェクト』冒頭の見どころは?

 スンヒョは、国立大学の建築学科を首席で卒業後、建築事務所の共同代表を務め、国際的な賞を受賞するほど有能な建築家として活躍している。一方、ソンニュは、アメリカの名門大学卒業後、一流企業に就職し、一か月後に結婚を控えている。

 ある事情で突然韓国に帰国したソンニュは、町内でスンヒョとばったりと再会する。実家に帰りづらいソンニュに対し、文句を言いながらも、なんとか母親との間を取り持ってあげようとするスンヒョの優しさが見え隠れする。

 沐浴湯(銭湯)でのエピソードなど、劇中ところどころに幼少時の2人の思い出のシーンが挿入されるのだが、実に心温まる場面が多くほろりとさせられる。

 もう1つの見どころは、主人公の母親たちの子供に対する情愛だ。

 本ドラマの原題『ママ友の息子』というタイトルどおり、スンヒョとソンニュの母親同士は、ママ友として毒舌を吐き合えるほど親しい間柄だ。スンヒョの母親(パク・ジヨン/『赤い袖先』)とソンニュの母親(チャン・ヨンナム/『サイコだけど大丈夫』)が、我が子自慢対決するシーンは痛快だ。

 外交官で博学、かつ弁が立つソンニュの母親は、スンヒョの母親が言うことにことごとく反発する。スンヒョの母親の気の強さも、それに負けてはいないほどである。

 ママ友4人組で山歩きをしながら繰り広げられる会話が、とても興味深い。美容やファッションなど、女4人集まれば話が尽きることがない。あまりにテンポがよくおもしろい会話に、序盤から噴き出してしまった。