シャトルバスの便数でいうと、第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶものが圧倒的に多い。AICC行きは1時間に4~5本といったところか。しばらく待つと、バスがやってきた。心配だったので、運転手に、

「ハヌルガーデンに行きますか?」

 と訊いてみた。すると運転手は煮え切らない顔を返してきた。しかし否定もしない。その表情を日本語に訳すと、

「行くことは行きますが……」

 といったところだろうか。しかしこのバスしか方法はない。乗るしかなかった。

 あっという間だった。5分も乗らなかった気がする。バスは草原のなかにポツンと立つバス停の前に停まった。ここのようだった。もちろん、降りる人は誰もいない。

 不安を胸に周囲を見渡した。茫漠とした草原である。しかし少し先に看板があった。

「Haneul Garden」

 そう書かれていた。

これがハヌル庭園のバス停。不安になるほどの寂しさ
「Haneul Garden」。この看板を目にしたときはほッとした