韓国の仁川国際空港をトランジット(乗り継ぎ)として利用することは多い。東京と東南アジアを結ぶ便を選んでいくと、仁川国際空港で乗り継ぐ便が便利で安いことが多いからだ。
空港で次の便に乗り換えるまで4~5時間……。そんなとき、空港に近いハヌル庭園に行くことが多い。だいぶ前になるが、この連載で仁川国際空港近くの宿に泊まった話をした。そのときは1泊のトランジットだった。朝、散歩がてらに、ハヌル庭園に行こうとした。しかし途中で高速道路に阻まれてしまい、公園に入ることはできなかった。
それから2ヵ月ほどたったときだろうか。リベンジというわけではないが、空港から直接、ハヌル庭園に行ってみようと思った。
■仁川国際空港のトランジット時間、近くのハヌル庭園をめざす
トランジット時間が4~5時間あれば、ソウル市内に出ることも可能だ。幸い、日本人はトランジットでも韓国に入国できるから、荷物は預けたままでのトランジットソウルは難しくない。しかし慌ただしい。
市内まで片道約1時間。トランジットなので、仁川国際空港でチェックインをする必要はない。しかし最近の仁川国際空港は混みあっていて、セキュリティチェックの前に長い列ができていることが多い。そこを通過するのに約1時間。……とすると、ソウル市内の滞在時間は1、2時間になってしまう。それなら空港近くの庭園でのんびりしたほうがいい。
到着階のインフォメーションセンターでハヌル庭園への行き方を訊いた。すると、「ハヌルパークかハヌルガーデンのどちら?」という英語が返ってきた。空港脇にあるのはハヌルガーデンだという。
「そう、そこです」
「無料のシャトルバスが出ています。3階にあがってください」
無料はありがたい。さっそく3階にあがり、シャトルバスを待った。やってきたバスの運転手に「ハヌルガーデン」というと、
「このバスは行きません。第2ターミナル行きですから」
といわれてしまった。
困って3階にあるインフォメーションセンターに出向いた。
「シャトルバスは2種類あるんです。ハヌルガーデンに行くのは……AICC(空港管制センター)行きです。表のバス停の12番あたりで待ってください」
「そういうことだったのか」