サバイバー:60日間の大統領』のチ・ジニと、『花郎(ファラン)』のキム・ジス、『夕食、一緒に食べませんか?』のソン・ナウンが贈る異色のファミリーロマンス家いっぱいの愛』がNetflixで連日好調だ。

 妻との復縁をのぞむ父親ムジン(チ・ジニ)vs断固反対の長女ミレ(ソン・ナウン)が繰り広げる、男女の三角関係ならぬ、親娘の三角関係が面白いのだが、ここにきて、ミレのロマンスパートにも注目が集まっている。

 ミンホSHINee)演じるスーパーの警備員ナム・テピョンの煌きが回を進めるごとに増しているのだ。

■Netflix『家いっぱいの愛』ヒロインのピンチを救い心を溶かす、どこからともなく現れるナム・テピョン

 ミンホが演じるナム・テピョンは、ミレがプライベートブランドのMD担当代理として働く大手スーパー、Jプラスの警備員であり、元テコンドー代表選手。ミレの住む町内にあるテコンドー教室の師範でもある人物だ。

 働きすぎでミーティング中に倒れたミレを病院に連れていき、付き添いをするところからはじまり、元カレの登場で困っているミレを自分の自転車に乗せて去ったり、痴漢と誤解したムジンに華麗なる飛び蹴りを喰らわせたりと、ミレのピンチをたびたび救う、出来すぎなくらいの“お助けマン”。

 さらに、その都度、ミレの気持ちを汲みとり、余計な詮索はしないなど、配慮が行き届いた“パーフェクトマン”なのである。

 これまでもモテ男だけど、本命に対しては恋愛不器用な、“爽やかピュア男子”を多く演じてきたミンホだが、本作では明るさに加えて、どこか影があり、正体不明のミステリアスな魅力もうかがえる。

 実はテピョン、Jプラス社長の息子という顔をもっており、その事実を偶然知ることになった唯一の社員こそがミレだ。どこからどう見ても、運命の相手間違いなしなのだが、家族に難ありのミレは、それを知るテピョンに心を開けないでいる。

 すると、ミレの気持ちを察してか「自分にだけ弱みをみせてくれるのがいい」と、するっと距離を近づけて、心の壁を壊していく、なんともいい男なのである。

 そんなテピョンにも、ここにきて実家と距離を置いて生きる理由があることが判明。家族のため、目標のため、目の前のことに怯まず立ち向かうミレから、彼自身も影響を受けるように。

 家族がいちばんのミレと、家族を避けてきたテピョン、2人の不器用なロマンスから目が離せない!