年上ヒロインと年下男子の年の差ドタバタロマンスは、韓ドラの鉄板設定だ。古くは、『私の名前はキム・サムスン』(2005年)のヒョンビン、『君の声が聞こえる』(2013年)のイ・ジョンソクと、“年下男子”役でブレイクした韓国俳優は数多い。とくに、『よくおごってくれる綺麗なお姉さん』(2018年)のチョン・ヘインは、“国民的年下男子”と呼ばれるほど、象徴的な存在となった。

 そして今、新たな“年下男子”が女性視聴者の心をわしづかみしている。それが、『損するのは嫌だから』の年下“偽装”夫キム・ジウク。演じるキム・ヨンデの魅力がこれでもか!というほど放たれている。

■最強ビジュアル俳優キム・ヨンデ、『損するのは嫌だから』で誰もが恋する最高の年下男子に!

偶然見つけたハル』(2019年)『ペントハウス』(2020年)のころからその最強のビジュアルで注目され、『流れ星』(2022年)や『昼に昇る月』(2023年)などのツンデレキャラクターで支持を得てきた、若手人気俳優キム・ヨンデ。

 ロマコメの女王と呼ばれるシン・ミナと演じる年の差ロマンス『損するのは嫌だから』は、キム・ヨンデが脱“俺サマ”キャラで新しい扉を開いた記念の作品になりそうだ。1996年3月2日生まれの28歳で、1984年4月5日生まれのシン・ミナとは、実際にひと回りの年齢差がある。

 本作でキム・ヨンデが演じるキム・ジウクは26歳のコンビニの深夜アルバイター。困っている人を見ると見過ごせず、誰にでも手を差し伸べるため、「うちの町内の天使」と呼ばれるような善良な人物だ。

 そんな彼が、なんでも損得勘定で考え、出世のため、結婚相手を探す33歳のソン・ヘヨン(シン・ミナ)から偽夫のアルバイトをお願いされるところから物語がはじまる。1日だけ、それも結婚式のみのはずが、ある事情からジウクがヘヨンの会社に新入社員として入社することになり、やがては同じ部署に……。

 あれよあれよの間に、フルタイムで偽夫婦を演じることになる2人の騒動と、恋が動き出す様子が、テンポよく描き出されている。