映画の冒頭、キム・ソンミン係長から武道実務官の仕事は市民の安全を守る大変やりがいのある仕事だからやってみないかと勧誘されたとき、ジョンドはこう答えている。
「(その仕事)おもしろいですか? (ボクには)おもしろいかどうかが重要なんです」
おもしろいかどうかが職業選択の基準。まるで1980年代の日本の若者のようだ。
身長188センチのキム・ウビンが演じる、路上でも画面上でも強いジョンドは新しいタイプのヒーローである。韓国的なしがらみから自由なジョンドというキャラクターは、スペック競争や社会規範に疲弊した韓国の若者には特に好感を持って受け入れられるだろう。
●配信情報
Netflix映画『武道実務官』独占配信中
監督・脚本:キム・ジュファン『ブラッドハウンド』、『ミッドナイト・ランナー』(映画)
出演:キム・ウビン『配達人〜終末の救世主〜』『私たちのブルース』、キム・ソンギュン『D.P.―脱走兵追跡官―』『ムービング』