韓流の原点ともいえる映画『シュリ』をはじめ、『オールド・ボーイ』や『悪いやつら』など、数々の作品に出演してきた韓国を代表する名優チェ・ミンシク、『トッケビ 〜君がくれた愛しい日々〜』のキム・ゴウン、『ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜』のイ・ドヒョン、映画界のヒットメーカーのユ・ヘジンという豪華キャストがタッグを組み、ある墓に隠された恐ろしい秘密を掘り返すサスペンススリラー『破墓/パミョ』。

 韓国で観客動員数約1200万人を記録した本作で、“墓を見る風水師”キム・サンドク役を演じたチェ・ミンシクが、18年ぶりに映画のプロモーションで来日。待望の日本公開前に行われたインタビューをお届けする。(インタビュー記事全2回のうち後編)

■「俳優という仕事を愛している。いい作品を作りたい、好きなことをしたいという思いは、35年間変わりません」

――18年ぶりに来日された感想をお聞かせください。

「とてもワクワクしていました。日本で舞台挨拶ができて本当に嬉しかったです。観客の皆さんと出会うことは、『破墓/パミョ』という作品で最後に行う仕事です。観客の皆さんとお会いするときほど興奮したり幸せを感じることはありません」

――本作では、キム・ゴウンさん、イ・ドヒョンさんと共演しています。若手俳優との共演によって、感じたこと、影響を受けたことはありますか?

「キム・ゴウンさんも、イ・ドヒョンさんも、枠にとらわれていないところがとても新鮮でした。演技の表現の仕方も新しく、私たちの時代とはまた違う。そうした感性の後輩たちと息を合わせると、むしろ私のほうが得られることが大きいと感じました。『すごく演技がうまいな』『自分がこの年齢の時にこんな表現ができただろうか』と思いましたし、たくさん刺激を受けましたね。

 2人は、仕事に対する意識も確固たるものがあります。ただ外見だけ良く見せようとするのではなく、どうしたらキャラクターを正確に表現できるか、それをどう作品に活かすかを、常に考えている。そういう後輩と共演すると、とても心強いですね」

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