個人的に今年の韓国ドラマのナンバーワンは『涙の女王』だと決めていたのだが、年末になって強力な対抗馬が登場した。キム・ナムギルが主演する『熱血司祭2』である。配信しているディズニープラス スターで「コメディ」のジャンルに分類されているが、とてつもなく笑えるドラマだ。

■大人気作『熱血司祭』待望のシーズン2!キム・ナムギル演じる司祭&相棒たちが、釜山の麻薬組織と全面対決

『熱血司祭2』は前作のシーズン1が2019年にSBSで放送されて大人気となった。満を持してシーズン2が現在配信されているのだが、今回は主人公のキム・ヘイル(キム・ナムギル)が釜山(プサン)の麻薬組織と全面的に対決するストーリーになっている。 

 キム・ヘイルは怒りに燃えて釜山に乗り込んできた。目をかけている後輩の学生が、悪の組織によって麻薬中毒にさせられて重体に陥ってしまった。その無念さを絶対に晴らさなければならない。そう覚悟を決めて、悪の組織の元締めとなっている釜山にやってきて、神学校の教師となり、麻薬組織と対峙していく。

 組織のボスになっているのが、ラオスからやってきた悪魔のキム・ホンシク(ソンジュン)だ。彼は身も凍るほどの残忍さを持っており、一気にドラマが緊張感に包まれた。果たして、本当にキム・ヘイルは恐ろしい悪魔と勝負ができるのか。

 頼りになるのが相棒たちだ。シーズン1に続いて登場するのが、キム・ソンギュンが演じるク・デヨンである。彼はもともとソウルの刑事なのだが、おかしな行動を取り続けて休養を勝ち取り、キム・ヘイルを追って釜山にやってきた。

 もう1人が、イ・ハニが演じるパク・キョンソンである。研修先のロサンゼルスで奔放に暮らしていたが、シーズン1と同様にキム・ヘイルを助けるために釜山の検事となった。「存在自体がまさにコミック」と呼べるキャラだ。

 そんな彼女の上司となっているのが、ソ・ヒョヌ演じるナム・ドゥホン。部長検事なのだが、汚職にまみれた悪徳男だ。自分の出世のために手段を選ばない。有名人の不祥事などをもみ消しながら出世を重ね、今度は麻薬組織と癒着して私腹を肥やしている。

 さらに、キム・ヒョンソ(BIBI)の演じるク・ジャヨンが、釜山警察庁麻薬捜査隊刑事としてキム・ヘイルのチームの一員となって麻薬組織に挑んでいく。

 以上の6人がメインキャストとなっている『熱血司祭2』は、「何でも見せる」という精神が徹底されている。「こんなバカバカしいことを繰り返していたら視聴者に飽きられる?」という心配もかえりみないで、制作陣は「やりたい放題」で笑えるシーンを連発している。