韓国ドラマで本当に好きだった名作をズラリと並べてみれば、「もしも生まれ変わってもう一度、一から見ることができれば、どんなに幸せなことだろうか」と思ってしまう。特に強くそう思わせてくれるドラマを年末年始にお勧めしたい。(以下、一部ネタバレを含みます)

■「生まれ変わってもう一度見たい」名作ドラマ厳選ベスト4!

■『ミセン-未生-』

●ここを見逃さない!

 筆者はずっとフリーランスとして活動してきたが、もしも会社に入ってサラリーマンをやるならば、イ・ソンミンが演じたオ・サンシクの部下に絶対になりたいと思った。彼はそう思わせてくれる上司。人情味があって、大変な部下思いだ。それでいて仕事の厳しさも示してくれる。

 オ・サンシクこそ、このドラマで一番の際立った「輝くキャラ」であった。

 また、『ミセン-未生-』は総合商社の様々な部署の人間模様を生々しく再現していて、飽きさせない展開だった。しかも、号泣できる名場面がとても多かった。

●作品情報

『ミセン-未生-』

[2014年/全20話]演出:キム・ウォンソク 脚本:チョン・ユンジョン 

出演(ドラマの役名):イム・シワン(チャン・グレ)、イ・ソンミン(オ・サンシク)、カン・ソラ(アン・ヨンイ)、カン・ハヌル(チャン・ベッキ)、キム・デミョン(キム・ドンシク)、ピョン・ヨハン(ハン・ソンニュル)

■『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』

●ここを見逃さない!

 序盤は、IU扮するイ・ジアンの悲しい境遇がクローズアップされて見るのが辛かったが、第4話あたりからグイグイと物語に引っ込まれていった。

 イ・ソンギュンが演じたドンフンの人間味あふれる生き方に感動したし、彼を含めた3兄弟の地愛や家族愛が珠玉の名場面を作り出していた。しかも、薄幸の女性だったジアンがやがて幸福な人生を築いていく過程もスリリングだった。

 脚本の素晴らしさという意味で、このドラマが描いた世界観が秀逸だ。

●作品情報

『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』

[2018年/全16話]演出:キム・ウォンソク 脚本:パク・ヘヨン

出演(ドラマの役名):イ・ソンギュン(パク・ドンフン)、IU(イ・ジアン)、パク・ホサン(パク・サンフン)、ソン・セビョク(パク・ギフン)、チャン・ギヨン(イ・グァンイル)、イ・ジア​(カン・ユニ)、キム・ヨンミン(ト・ジュニョン)