テンポの良さと人間味あふれた魅力的な登場人物たちに惹かれ、見始めたら止まらなくなるドラマに出会った。Netflixで配信中の『トラウマコード』だ。
主演は、『照明店の客人たち』でミステリアスな照明店の店主、『愛は一本橋で』で初恋相手が忘れられない高校の理事長をユーモラスに演じた、チュ・ジフン(『キングダム』『神と共に』)。『トラウマコード』では、患者の命を救うことを最優先に考える熱血天才外科医ペク・ガンヒョクを演じている。
原作はウェブ小説、ウェブトゥーンの『重症外傷センター:ゴールデンアワー』である。(以下、一部ネタバレを含みます)
■チュ・ジフン主演『トラウマコード』あらすじ&見どころ
●『トラウマコード』あらすじ
保健福祉大臣(キム・ソニョン)が就任のあいさつで、重症外傷システムの構築を実現させると公約した。しかし、5年後の現在、医師不足によりそのシステムは健全に機能しておらず、致命傷を負った患者が命を落とすケースが増えていた。
医療体制の立て直しを図るべく、同大臣の推薦でハングク大学病院内の重症外傷センターに天才外科医ペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)が着任する。使命感に燃えるガンヒョクは、見事な手腕で次々と重症患者の命を救う。
そんなガンヒョクの姿を見て、肛門外科から重症外傷センターに転任するエリート研修医のヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ/『オク氏夫人伝-偽りの身分 真実の人生-』『オアシス~君がいたから』)、豊富な経験と決断力がある看護師のチョン・ジャンミ(ハヨン/『イ・ドゥナ』)など、スタッフたちを育てながら、ガンヒョクは重症外傷センターの再建に奔走する。
●『トラウマコード』見どころ
重症患者が運び込まれるたびに、ガンヒョクとジェウォンが病院内を走る、走る、走る。
そんな医療現場での緊迫したシーンが続くなか、スタッフたちにクスっと笑えるニックネームをつけるガンヒョクを、チュ・ジフンがユーモアを交えながら演じている。
演出家に「原作のペク・ガンヒョクよりペク・ガンヒョクらしい」といわしめたほど、チュ・ジフンの演技力が光っている。
一方、ガンヒョクに師事する研修医ジェウォンを演じるのはチョ・ヨンウだ。
大人気韓国時代劇『オク氏夫人伝-偽りの身分 真実の人生-』で、ヒロインのクドク(イム・ジヨン/『ザ・グローリー~輝かしき復讐』)の運命に大きくかかわる2人の男性ソン・ソインとソン・ユンギョムを見事に演じ分けた、今や注目の若手俳優である。
『トラウマコード』制作前までは出演作品が少なかったが、「新人俳優を抜擢することで、ヤン・ジェウォンの成長過程をありのままに描きたかった」という演出家の意図で、ジェウォン役にキャスティングされたという。
気が弱く涙もろい面があるが、責任感が強く、優秀な才能が徐々に開花していくジェウォンを、チョ・ヨンウが実にすがすがしく演じている。
他にもガンヒョクにライバル心を燃やす肛門外科教授ハン・ユリム(ユン・ギョンホ/『秘密の森』)、冷静沈着な麻酔科医レジデントのパク・ギョンウォン(チョン・ジェグァン/『コネクション』)など、脇を固める人物にも注目してほしい。
演出はチュ・ジフンが出演した韓国映画『コンフェッション 友の告白』のイ・ドユン、脚本は『アダマス 失われたダイヤ』のチェ・テカンが務めた。
●配信情報
Netflixシリーズ『トラウマコード』独占配信中
2025年/全8話]演出:イ・ドユン『コンフェッション 友の告白』(映画) 脚本:チェ・テカン『アダマス 失われたダイヤ』
出演:チュ・ジフン、チュ・ヨンウ、ハヨン、ユン・ギョンホ、チョン・ジェグァン