『愛の不時着』や『涙の女王』といった感動ロマンスから、『イカゲーム』や『ザ・グローリー〜輝かしき復讐』のような衝撃サスペンスまで、韓国ドラマの世界的ヒット作を世に送り出してきたNetflix。
2025年も、パク・ソジュンやジュノら人気スターの新作をはじめ、期待のラインナップが発表されている。2月に配信され、好評を呼んだチェ・ウシク×パク・ボヨン主演『恋するムービー』を筆頭に、多くの韓ドラファンが待ち望むロマンス作品からご紹介!
■Netflixドラマラインナップ2025〈ロマンス編〉
●『恋するムービー』
配信情報:独占配信中
出演:パク・ボヨン『ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた』、チェ・ウシク『その年、私たちは』、イ・ジュニョン『百人力執事〜願い、かなえます〜』、チョン・ソニ『寄生獣―ザ・グレイ―』、キム・ジェウク『彼女の私生活』『もうすぐ死にます』
演出:オ・チュンファン『無人島のディーバ』『スタートアップ:夢の扉』 脚本:イ・ナウン『その年、私たちは』
チェ・ウシク、パク・ボヨン共演の青春ロマンス。幼い頃に両親を亡くし、歳の離れた兄に育てられた主人公コ・ギョム。映画を観ることで寂しさを癒やしてきた映画オタクの彼と、家族より映画を愛した亡き父が原因で心の傷を持つ映画監督の卵キム・ムビ。互いを理解し、寄り添うことで、トラウマを乗り越えていく2人の温かなロマンスを描いていく。
チェ・ウシク演じる純粋無垢なギョムと、ドライなようでいて心根は温かい人情派ムビが、誤解やすれ違いを経て、心を近づけていくさまがいい。ロマンスのみならず。ギョムと、彼の親代わりで、唯一の家族である兄ジュンのやり取りが涙を誘う。弟だけが生きる理由の兄を、穏やかでどこか儚げな生き様をキム・ジェウクが繊細に表現。『サイコだけど大丈夫』のキム・スヒョン×オ・ジョンセに並ぶ名兄弟ストーリーと言えよう。
『マスクガール』『D.P-脱走兵追跡官』など強烈な悪役演技で存在感を示してきたイ・ジュニョンと、『青春ウォルダム』『寄生獣ーザ・グレイー』の好演も印象に残るチョン・ソニという若手実力派2人が、元恋人同士の複雑な関係をリアルに体現。『その年、私たちは』のイ・ナウン脚本らしい等身大のストーリーが心に余韻を残す。

●『ジャガイモ研究所』
配信情報:独占配信中
出演:イ・ソンビン『酒飲みな都会の女たち』、カン・テオ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』、イ・ハクジュ『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』
演出:カン・イルス『新米史官ク・ヘリョン』『ソロモンの偽証』、シム・ジェヒョン 脚本:キム・ホス『新米史官ク・ヘリョン』『ソロモンの偽証』
『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のカン・テオの除隊後復帰作。江原道の片田舎にあるジャガイモ研究所を舞台に、ジャガイモ研究に人生を捧げる熱血ヒロイン、キム・ミギョンと、冷徹な“組織革新担当理事”ソ・ベクホという真逆の2人が出会ったことから巻き起こる“トルネード”ラブコメディ。
カン・テオが前作の心温かでソフトなサポート男子から一変。物事をプラスかマイナスかのみで判断する現実主義者で、理路整然とした思考回路を持つ敏腕理事ベクホを、クールかつセクシーに演じ、イケメンオーラで画面を掌握するレベルだ。一方で、何をしでかすかわからないミギョンの常識破りな言動にペースを乱され、必死で自分ルールを守ろうとする姿が面白く、ぷっと笑わせられる場面もたびたび。
自社傘下のジャガイモ研究所の業績立て直しと人員整理のために乗り込んだベクホと、ミギョンの雇用をかけたバトルとはちゃめちゃなロマンスの行方はいかに?

●『おつかれさま』
配信情報:独占配信中
出演:IU『ホテルデルーナ〜月明かりの恋人〜』、パク・ボゴム『雲が描いた月明り』『青春の記録』、ムン・ソリ『私たちの人生レース』、パク・ヘジュン『夫婦の世界』
演出:キム・ウォンソク『ミセン ー未生 ー』『シグナル』 脚本:イム・サンチュン『サム、マイウェイ〜恋は一発逆転!〜』『椿の花咲く頃』
物語の舞台は済州島。自分の心に正直で自由奔放な少女オ・エスンと、幼い頃から彼女に片思いし見守り続ける少年ヤン・グァンシクの人生の旅路を描くヒューマンドラマ。演出を、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ミセン ー未生 ー』で知られるキム・ウォンソク、脚本を『椿の花咲く頃』のイム・サンチュンが担当。数々の名作を編んできた2人がタッグを組むとあれば、クオリティーは保証済みだ。
配役も秀逸。両親亡き後、つらい境遇で育ちながら、物怖じすることなく自分の意志を貫く逞しきヒロイン、エスンには、『マイ・ディア・ミスター〜』のIU。感情豊かなエスンを伸びやかに演じ、憎めない魅力を発揮している。
そんな彼女を一途に支え、体を張って守ろうとする“鉄の男”グァンシクを、日本でも絶大な人気を誇るパク・ボゴムが体現。除隊後初の主演ドラマで、前作『青春の記録』から約5年ぶりとなるボゴムだが、その真っ直ぐな眼差しは本作でも健在だ。言葉少なだが、愚直なまでにエスンだけを見つめ尽くす愛の深さを、細やかな表情や仕草、佇まいだけで魅せている。
5話以降は、過去の回想と行き来しつつ、エスンの娘世代の話も展開。『恋するムービー』のイ・ジュニョンが新たなキャラクターとして加わり、物語を膨らませていく。
