■『タンポポ』には韓国焼肉に関する画期的なシーンがある
『劇映画 孤独のグルメ』に大きな影響を与えている映画『タンポポ』には、韓国料理に関する画期的な描写がある。
山崎努扮するゴローと宮本信子扮するタンポポが焼肉店で骨付きカルビを焼いている。タンポポはハサミで骨から肉を切り離し、サニーレタスで丁寧に巻いてゴローに手渡す。
ソウル五輪開催の3年前、当時の日本人にとって韓国料理と言ったら、キムチくらいしか思い浮かばなかった時代にサム(葉野菜で総菜を包む)を披露した功績は大きい。この約20年後、市井の日本人が新大久保や鶴橋などのコリアンタウンでサムギョプサルをサンチュで巻いて食べるようになるわけだ。
