ハラハラの連続で心臓には悪いが、観ずにはいられない。ディズニープラスで配信開始早々、視聴ランキング1位を記録している、パク・ヒョンシク主演の復讐サスペンス『埋もれた心』が最高に面白い。スリリングな復讐劇であり、サスペンスではある一方、狂おしい愛の物語でもある。
■パク・ヒョンシク主演の復讐サスペンス『埋もれた心』見どころは?
本作の主人公は、大財閥・大山(テサン)グループの会長秘書室付きの“常務”ソ・ドンジュ。会長からの絶大な信頼により若くして役員の座を得た有能な男だ。どんなアクシデントにも冷静に応じ、権力者たちの圧力も頭脳でやり込める。スーツにオールバックのスマートなスタイルには、気品と知性が漂い、見ているだけでうっとりする。
仕事だけではない。会長の孫娘の婿を狙う野望もあったが、そのチャンスを捨て、一目惚れした女性ウンナム(ホン・ファヨン)との愛を選ぶなど、元来がロマンチスト。公私の切り分けも素敵で、“大人の男感”が溢れている。
物語は、仕事も恋愛も手に入れた(つもりの)ドンジュが、ある日、最愛の人の裏切りに遭うことから始まる。衝撃を受けるドンジュを襲う命の危険。グループの後継者の座を狙う人々や、政界を陰で牛耳る実力者ヨム(ホ・ジュノ)により、すべてを知りすぎたドンジュは抹殺の危機に追い込まれ…。やがてドンジュは自分を奈落に突き落とした絶対悪を倒すべく、全てをかけて熾烈な復讐ゲームに乗り出していく。
というわけで、 順風満帆な人生からダークサイドに落ち、権力者たちにゲームを仕掛けていくドンジュの壮絶な生きざま、手に汗握る展開がとにかくスリリング。ドンジュが対峙する絶対悪ヨムを、『なぜオ・スジェなのか』や『ここに来て抱きしめて』のホ・ジュノが怪演し、さらに怖さ倍増だ。
何より、主演パク・ヒョンシクの圧倒的美しさ、陰りのオーラにひれ伏す。
例えば、1話から繰り広げられる濃密なラブシーンの数々。キスの量も半端なければ、そのディープさも半端なく、激しく求め合う姿にドキドキさせられっぱなし。ヒョンシクの色気が全開で、なおかつ品があり、見ていて愛の深さを感じられるのも良い。この濃密さが2話以降、裏切られた彼の切なさを増長させていくのだ。
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