ーー 殺人鬼ジニョクをどんなキャラクターと捉えて演じましたか? 熱血刑事ジェファンと入れ替わることから、一人二役を演じる必要がありましたが、役作りをする上で工夫されたことや、意識されたことは?
「特に気を配ったのは、ジェスチャーと声ですね。ジニョクとジェファンの声のトーンや温度についても監督と一緒にアイデアを出し合いながら作り上げました」
ーー 演じるうえで苦労した部分や難しかったシーンは? また、ドンユンさんご自身がアイデアを出した部分があれば教えて下さい。
「特に印象に残っているのは、最後のキャラバンでの戦闘シーンです。非常に激しく、情熱的に撮影した記憶があります」
ーー初の本格悪役になりますが、悪役を演じる上で意識したことはどんなことですか? また刑事役のオ・デファンさんやキム・ジェフン監督と現場で話し合ったこと、いただいたアドバイスがあれば教えてください。
「目つきやセリフの言い方のトーンに気を使いました。悪役なだけあって、常識的や一般的な見せ方ではない方向で行こうと思ったんです。また、体が入れ替わる設定なので、ジェスチャーやセリフのトーンに関するアドバイスを多くいただきました」
ーー乱闘シーンや追撃戦などのアクションシーンも多かったですが、やはり大変でしたか? 撮影現場での印象的なエピソードや共演者とのエピソードがあれば教えてください。
「実際のアクションは思っていたほど難しくなく、個人的には楽しい経験でした。車両が転覆するシーンは、実際に自分が撮影したわけではありませんが、制作過程を見てすごくテンションが上がりました」
ーー本作では殺人⻤と刑事が入れ替わりましたが、チャン・ドンユンさんが入れ替わってみたい人物はいますか?合わせて理由も教えてください。
「人類最強の格闘技選手の体に変わってみたいです。生まれ持った反射神経や運動能力を体験してみたいです」
ーー『私の耳になって(原題)』(23)では監督にも初挑戦しましたが、今後演じてみたいキャラクターや作品のジャンル、監督をしてみたいジャンルはありますか?
「個人的にはメロドラマ、感情を揺さぶるような恋愛映画を演出してみたいですね」

チャン・ドンユン 写真提供:Moving Pictures Co.
■チャン・ドンユンProfile
1992年7月12日生まれ。学生時代にコンビニ強盗の検挙に協力したことがニュースとなり、スカウトされたという異色の経歴の持ち主。2016年ウェブドラマ『ゲーム会社の女性社員たち』でデビュー。同年『ソロモンの偽証』で主演に抜擢。『恋するレモネード』(2017年)、ダンスに青春をかける『恋のステップ〜君と見つめた青い海〜』(2018年)など、学園ドラマで活躍。女装も話題となったロマンス時代劇『ノクドゥ伝~花に降る月明り~』(2019年)がスマッシュヒット。その後も軍用犬のハンドラーを演じた『サーチ〜運命の分岐点〜』(2020年)、約14キロ増量し、シルム(韓国相撲)選手を熱演した『砂の上にも花は咲く』(2023年)、1980年代を舞台にした愛憎劇『オアシス 〜君がいたから〜』(同年)、ある理由で地上に放たれた天使を演じた『私の彼はキュービッド』(同年)など、さまざまなジャンルの作品で主演を続ける。次回作はコ・ヒョンジョンと共演のSBSドラマ『カマキリ(原題)』。
●『デビルズ・ゲーム』あらすじ
韓国中を恐怖に陥れているサイコパス連続殺人事件。騒々しい音楽に興じながら殺人を楽しむジニョク(チャン・ドンユン)ら一味を追っていた刑事ジェファン(オ・デファン)は、捜査中に後輩刑事を彼らのせいで失ってしまう。悲しみの中、ついに殺人鬼ジニョクを追い詰めたジェファンだったが、病室で目を覚ますと何故かジニョクと身体が入れ替わっていた……。 殺人鬼ジニョクは刑事ジェファンの姿となり、家族を人質にして彼を脅迫し始める。
本当の悪魔は誰なのか、そこには驚くべき真実が隠されていた――。
●劇場公開情報
『デビルズ・ゲーム』新宿ピカデリーほか全国公開中
提供:KADOKAWA Kプラス、MOVIE WALKER PRESS KOREA
配給:KADOKAWA、KADOKAWA Kプラス
公式サイト:https://devilsgame.jp/
[2023年/韓国/106分]監督・脚本:キム・ジェフン『パイレーツ』『母なる復讐』(ともに助監督)
出演:チャン・ドンユン『ノクドゥ伝〜花に降る月明り〜』『オオカミ狩り』(映画)、オ・デファン『赤い袖先』『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』、チェ・グィファ『イカゲーム』シーズ2、『黄金の私の人生』、チャン・ジェホ『私の夫と結婚して』『イカゲーム』シーズン2
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