■釜山と下関を結ぶ釜関フェリーの旅もおすすめ
関東に住む日本人の知人たちに聞くと、松重豊の故郷、福岡など九州には仕事や観光で行く機会は多いというが、下関に行ったことのある人は少なかった。新幹線に乗っても新下関駅で全線停車するのが「こだま号」だけなので、名古屋、大阪と比べるとずいぶん距離を感じてしまうようだ。
おすすめしたいのは、筆者も経験した釜山港から下関港への船旅だ。釜山旅行の自作オプショナルツアーと考えれば、なかなかおもしろい。
釜山港を21時に出発した釜関フェリーは翌朝7時台に下関港に着く。その日に釜山に戻るなら、19時台の出港時間まで、たっぷり時間がある。松重とソンのように唐戸市場での食べ歩きを楽しむことはもちろん、コリアンタウンなどの市内観光もできる。
筆者は街歩きをしながら、大衆食堂、焼肉店、海鮮居酒屋2軒をハシゴした。釜山行きの船に乗り込んだときはかなり酔いが回っていて、あっという間に眠りに落ちてしまい、気が付いたら朝6時。船は朝日を浴びながら釜山港に接近するところだった。釜山を離れた時間は24時間弱。韓国~日本のフェリー旅をしたことのない人に、ぜひ体験してもらいたい。

