■城北洞ヌードル通りにあるカルグクスの別流派「安東ククシ」の人気店
ソウルで食べられるカルグクスのもうひとつの流派が、慶尚北道の「安東ククシ」(ククシ=ククスの方言)だ。麺をスープとは別に茹で、最後にスープに麺を入れて少し煮るのが特徴といわれている。
カルグクスは1970年代、米国からの支援物資として小麦粉が大量に流入して以来、大衆食として全国に普及、定着した。そのため、各流派の境界線はかなり曖昧だが、「明洞餃子」と比べると、安東ククシ式を謳う店のスープはあっさりしているようだ。
ソウルの大学路(テハンノ)がある恵化駅と漢誠大入口駅の間にはカルグクスの専門店が点在している。この一帯は最近、「城北洞ヌードル通り」と呼ばれ、遠方からわざわざカルグクスを食べに来る人も珍しくない。なかでも、「ククシチプ」(1969年創業)と「恵化カルグクス」(1979年)の二軒は安東式の老舗である。


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