3つ目は、韓国人にとって特に辛いのは「自分の話したいことが言えないストレス」だということ。これを解消する手段となっているのが、まさにドラマなのである。それゆえ、各作品には「しゃべりすぎるキャラ」がとても多く、視聴者にとって代理満足的な存在になっている。

『おつかれさま』では中年オ・エスンの済州島の仲間3人のアジュンマたち、『隠し味にはロマンス』ではコ・ミンシ扮する料理人の店で働くやかましい2人のスタッフたちなど、枚挙にいとまがない。

　しかも、そういう脇役が多いほどドラマは話数を稼げる。実際、無口な脇役を見たことがない。しゃべることで、ドラマの中でキャラとして延命できるのである。

　かくして、「四柱推命」「儒教」「しゃべりすぎるキャラ」は韓国ドラマを大きく動かす有効な3大キーワードになっている。

●配信情報

Netflixシリーズ『涙の女王』独占配信中

［2024／全16話］演出：チャン・ヨンウ『不可殺』『抱きしめたい～ロマンスが必要３』、キム・ヒウォン『ヴィンチェンツォ』『シスターズ』　脚本：パク・ジウン『愛の不時着』『星から来たあなた』


出演: キム・スヒョン『星から来たあなた』『サイコだけど大丈夫』、キム・ジウォン『私の解放日誌』『太陽の末裔 Love Under The Sun』、パク・ソンフン『イカゲーム』シーズン2＆3、『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』、クァク・ドンヨン『雲が描いた月明り』『ヴィンチェンツォ』