■『ドリームハイ』(2011年)

 スターを夢見る若者たちが集まったキリン芸能高校が舞台になっていた。出演者として、K-POPのアーティストたちが多く起用された。

 miss A(当時)のペ・スジ2PMテギョンウヨン、T-ARAのハム・ウンジョン、IU……そして、俳優のキム・スヒョンが主役を演じた。実際、演技に初挑戦する人が多く、序盤では演技力の不足を指摘する声もあった。しかし、回を追うごとに出演者たちが成長し、評価が一気に高まった。

 また、リアルな芸能界を再現することに力を入れていたので、普段では描かれない芸能界の光と影を垣間見ることができた。確かに、オーディションの場面も臨場感が際立っていた。

 ストーリーを見てみよう。ソプラノ歌手を夢見るコ・ヘミ(ペ・スジ)は裕福なお嬢様だったが、父親が事業に失敗して夢を断念した。それどころか、突然姿を消した父親の代わりに借金取りに追われてしまう。彼女には巨額な借金を返す当てがなかった。

 すると、借金取りは、キリン芸能高校に入学してスターになって借金を返済するようコ・ヘミに提案した。かくして、彼女はキリン芸能高校への入学を決意する……。

 その他にも、様々な事情で才能豊かな若者たちがキリン芸能高校に集まってくる。次々に難題が持ち上がってくるのだが、若者たちは夢をつかむために奮闘していく。その過程を『ドリームハイ』は情熱的に描き、ドラマは華やかな青春群像劇になっていった。