パク・ボゴム(『青春の記録』『ボーイフレンド』)主演の痛快アクション『グッドボーイ』がPrime Videoで配信中だ。パク・ボゴムと言えば、第4回青龍シリーズアワードで大賞を受賞した『おつかれさま』で、主人公のオ・エスン(IU)を一途に愛し守り続ける、優しさの塊のような男性、ヤン・グァンシクを演じ話題となった。
そんなパク・ボゴムが、『グッドボーイ』では一転、頭に血が上りやすく、いつも傷だらけの熱血警察官、ユン・ドンジュを演じている。原作は同名のウェブトゥーンである。(以下、一部にネタバレを含みます)
■パク・ボゴムの新たな魅力が炸裂!痛快アクション『グッドボーイ』見どころは?
元・ボクシングの金メダリストで、曲がったことが大嫌いなユン・ドンジュ(パク・ボゴム)は、機動隊の仲間の不正を知り、5人を殴ったことで、インソン警察署に飛ばされる。
異動先の警察署があるインソン市内では凶悪犯罪が多発し、警察の不甲斐なさに市民たちの怒りが頂点に達していた。なんとか市民の信頼を回復したいと考える警察庁長(キム・ウンス/『結婚作詞 離婚作曲』シリーズ)は、早急に凶悪犯罪組織を逮捕するよう幹部たちに命ずる。
ドンジュをボクシングの道へいざなったコ・マンシク警部補(ホ・ソンテ/『餌〈ミッキ〉』『イカゲーム』)の発案で、強力特別捜査チームが結成される。メンバーは、特別採用で警察官になった元・国家代表のメダリストたちだ。
元・レスリング選手でチーム長のマンシクを中心に、元・射撃選手のチ・ハンナ(キム・ソヒョン/『偶然かな?』『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』)と元・フェンシング選手のキム・ジョンヒョン(イ・サンイ/『マイ・デーモン』『海街チャチャチャ』)。元・円盤投げ選手のシン・ジェホン(テ・ウォンソク/『プライバシー戦争』)、そしてドンジュである。
凶悪犯罪組織を追ううちに、関税庁の職員であるミン・ジュヨン(オ・ジョンセ/『おつかれさま』『サイコでも大丈夫』)が、組織の黒幕である疑いが深まる。ドンジュたちはジュヨンを拘束するが、警察にも検察にも顔が効くジュヨンは、すぐに釈放されてしまう。果たして、ドンジュたちは凶悪犯罪組織を壊滅させることができるか……最終話まで目が離せない。
『グッドボーイ』の最大の魅力は、パク・ボゴム演じるドンジュが繰り広げる熱血アクションと、プライベートで見せる最高の笑顔だ。正義感が強く、無鉄砲な行動を繰り返すドンジュは、凶悪犯たちにすぐに攻撃をしかける。その分、相手から激しく殴られたり蹴られたりを繰り返し、いつも傷だらけだ。
その反面、再会した初恋相手のハンナの前では、甘えたりすねたりと、子犬のようにかわいい一面を見せる。特にハンナに見せる笑顔は、最高に輝いている。そして、ハンナの元カレ、ジョンヒョンに激しい嫉妬心を見せるという、人間味あふれるドンジュのキャラクターが魅力的だ。
強力特別捜査チームのメンバーたちが、自分たちの得意技で犯人を一掃するシーンもあり、「さすが元メダリストたち」とスカッとさせてくれる。アクションシーンの合間に、映画『エクストリーム・ジョブ』の麻薬捜査官たちを彷彿とさせるようなコミカルな言動もあり、緊迫感のなかに、心休まるシーンを織り込む演出もニクい。
その『エクストリーム・ジョブ』で犯罪組織のトップを演じたオ・ジョンセ。『椿の花咲く頃』でも、主人公のドンベクに意地悪をはたらく役割だったが、どこか憎めない存在だった。ハートウォーミングな役どころが上手いオ・ジョンセだが、『グッドボーイ』では、血も涙もない、根っからの悪に徹している。
演出は『良くも、悪くも、だって母親』『怪物』のシム・ナヨン、脚本は『補佐官』シリーズのイ・デイルが務めた。

●配信情報
『グッドボーイ』Prime Videoにて日本独占配信中
[2025年/全16話]演出:シム・ナヨン『怪物』『良くも、悪くも、だって母親』、脚本:イ・デイル『ライフ・オン・マーズ~』『キスして幽霊! Bring it on, Ghost』
出演:パク・ボゴム『おつかれさま』『雲が描いた月明り』、キム・ソヒョン『王女ピョンガン 月が浮かぶ川』『偶然かな。』、イ・サンイ『マイ・デーモン』『損するのは嫌だから』、ホ・ソンテ『イカゲーム』『怪物』、テ・ウォンソク『プレーヤー ~華麗なる天才詐欺師~』シリーズ、オ・ジョンセ『椿の花咲く頃』『Mr.プランクトン』