女優としても大人気のイム・ユナ少女時代)主演のtvN土日ドラマ『暴君のシェフ』がNetflixでも同日配信され、スタート早々に世界50ヵ国で週間トップ10入り。日本では連日1位を獲得するなど、世界の韓ドラファンを賑わせている。

 本作は、プロ中のプロを選ぶ料理コンテストで見事に優勝し、三つ星レストランのヘッドシェフ(料理長)の座を勝ち取ったヒロインが、なぜか朝鮮時代にタイムスリップし、稀代の暴君として、また美食家として知られる王様、ヨンヒ君イ・ホンと出会って始まる“美食ロマンス”だ。

■『暴君のシェフ』チャーミングでパワフルなユナと、睨み顔も美しいイ・チェミンの眼福カップルに夢中! 目にも美味しい料理も必見

 主人公のフレンチシェフ、ヨン・ジヨンを演じるのは、『キング・ザ・ランド』『ビッグマウス』など、チャーミングでありつつ、芯の強いヒロインを数多く演じてきたイム・ユナ。

 本作でも、とんでもない状況に陥っても、料理人としての腕とプライド、深い愛情をもって、最高の食事を振る舞い、危機を打開していくジヨンを好演。もともと料理好きだったユナだが、本作のために3カ月調理学校に通って基本からみっちり習得した鮮やかな包丁捌きを披露している。

 “亡き母親の味”を彷彿させるジヨンの料理の虜となり、待令熟手(テリョンスクス/宮廷料理人)に指名する王イ・ホン役には、『ヒエラルキー』『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』のイ・チェミョンを抜擢。

 時代劇初主演のイ・チェミンは、時代劇特有の言い回しや所作はもちろん、乗馬や弓術まで、見事にマスター。威厳と余裕が必要な王を見事に表現している。食べるときの表情や咀嚼音まで研究したという、豊かな表情&語彙も豊富な美食王の食べっぷりも絶品だ。

 演出は、『風の絵師』にはじまり、『根の深い木』『ホン・チョンギ』『夜に咲く花』と、時代劇不敗神話を築いてきたチャン・テユ。主人公たちのテンポのよりやりとりに加え、ジヨンの作った料理のあまりの美味しさに、指の毛まで逆立つ映像など、ファンタジーコメディならではの演出が随所に散りばめられている。

 一方、歴史を知るジヨンのセリフからは、イ・ホン(モデルは朝鮮王朝10代王・燕山君)が行った弾圧が予見され、その発端事件を止めようと動くエピソードもあり、歴史ドラマファンの心をくすぐる。

 今後もカン・ハンナ演じる側室カン・モクジュ(モデルはチャン・ノクス)、奸臣イム・ソンジェ(モデルはイム・スンジェ)など、歴史上の人物をモチーフにしたキャラクターがどんな新解釈で描かれていくのか、気になるところだ。

 ひょんなことからイ・ホンにその腕を認められたジヨンは、王に毎日新しい味を披露しなければ死! という日々を送ることになる。「元の世界へ戻るまで生き残る」という目標にむかって邁進するジヨンの姿はもちろん、監督が、これまでの作品を忘れるほどのケミだと絶賛する主人公カップルの、美食がつなぐ甘く危険なロマンスの行方に注目だ。