世界的な大ヒットを記録しているNetflixアニメ映画『K-POPガールズ!デーモンハンターズ』のマギー・カン監督が去る9月20日、釜山海雲台区東西大学ソヒャンシアターで開催された第30回「釜山国際映画祭(BIFF)」の特別声援上映会に出席し、駆け付けた子どもファンから質問攻めとなった。

■世界を席巻中『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』監督マギー・カン容赦ない子どもファンの質問にうれしい悲鳴

『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、K-POPアイドルのルミ、ミラ、ゾーイが悪魔から世界を守るハンターズとして活躍するアクションファンタジー。この日のスペシャル上映会は、観客がペンライトを手に一緒に挿入曲を合唱しながらスクリーンに向かって声援を送るファン参加型イベントとして企画され、マギー監督は今回の上映会で初めてファンと直接対面した。

 約1000人のファンで埋まった会場には劇中に登場する女性3人組「Huntr/x」のルミや男性5人組「サジャ・ボーイズ」のコスプレをしている子どもの姿も。上映中に米ビルボードメインシングルチャート「ホット100」で1位となった『Golden』(Huntr/x)や『Soda Pop』(Saja Boys)、『What It Sounds Like』(Huntr/x)などが流れると観客席から大合唱が沸き起こり会場は熱気に包まれた。

 白いTシャツにジーンズ姿で登壇したマギー監督は、ファンの歓声を直接浴びて「アイドルになったようです」とうれしそう。今回の映画祭で前売り券がすぐさま完売するなど高い競争率を誇った本上映会。観客席には両親と一緒に来場した子どもの姿が多くみられ、質問時間のほぼすべてが子どもたちに割り当てられた。

大合唱が沸き起こった『K-POPデーモン・ハンターズ』の上映会(C)Busan International Film Festival

 司会者が「質問のある人!」と言うと、子どもたちが次々と挙手。「映画の中で最も好きな登場人物は?」と直球で聞かれたマギー監督は「その質問はもう難しくない。ミラです。私と違いミラはシャープで身長も大きくてカッコいい。タフでありながらソフトなキャラクターだから気に入っています」とにこやかに語った。

 また、「サジャ・ボーイズ」のメンバーでは「アビーが一番好き。夫と少し似ています」と恥じらいながら明かした。またルミがデーモンの血を引き継いでいたことで結果的に仲間を欺いていた、という見方がある中、「監督がルミだったら友達をだますか」という質問も。マギー監督は「私は嘘をつかない。幼い時から嘘をつくとお母さんにすごく怒られた。普段も映画を作る時も本当に率直。嫌だったら嫌といいます」と自身のポリシーを吐露した。