一方、質問攻めにあったマギー監督に向けて「いちばん好きな歌の1小節を歌ってほしい」という想定外のリクエストが飛び出すと会場は大爆笑に包まれ、「歌って!」「大丈夫!」の声援が沸き起こった。恥ずかしがるマギー監督は歌の披露をいったん後回しにしたものの、ステージの終了前に質問をした10歳の男児をステージ上に招いて「Takedown」をデュエットし会場を大いに盛り上げた。

■続編製作については「私も気になります」高まるファンの期待

 マギー監督は翌21日に野外ステージで行われたオープントークにも出席。前日行われた上映会を振り返り、「『ジヌをなぜ殺したの?』『ジヌとルミのキスシーンがあったのは本当ですか』など、難しい質問を受けました」と紹介。

 劇中にはシャーマンである巫堂(ムダン)、死神、悪霊、キムパ、辛ラーメンなどのほか、南山タワー、COEX、明洞漢江などソウルの観光スポットも多数登場する。これら韓国的要素をアニメに取り入れた理由については、「K-POPの音楽やK-POPアイドル、韓国映画などが世界的に有名になり、米国にも広がったので今がチャンスだと思って韓国の文化を描いたアニメを構想しました」と話した。

 影響を受けた映画人として『パラサイト 半地下の家族』(2019年)で知られるポン・ジュノ監督の名を挙げたうえで、「『グエムル-漢江の怪物-』(2006年)から強いインスピレーションを受けました」と打ち明けた。『K-POPデーモン・ハンターズ』の劇中にも漢江を渡る橋が登場しており、『グエムル』の影響をうかがわせる。

 一方、世界的な人気を受けて司会者から「続編はどういう状況でしょうか?」と質問されると少しだけ戸惑いながら「私も気になります。(その話題は)ここまでです」と短く切り上げた。続編への期待感が各メディアで報じられているが、果たして……。

●配信情報

Netflix映画『K-POPガールズ!デーモン・ハンターズ』独占配信中

[2025年/米国/96分]原作:マギー・カン 監督:マギー・カン、クリス・アペルハンス 脚本:ダニヤ・ヒメネス、ハンナ・マクメチャン、マギー・カン、クリス・アペルハンス

出演(声優):アーデン・チョー、アン・ヒョソプ、ケン・チョン、イ・ビョンホン、ダニエル・デイ・キム、メイ・ホン、ユ・ジヨン、キム・ユンジン、ジョエル・キム・ブースター、ライザ・コーシー