■『テプン商事』の会社がある建物のロケ地は、仁川広域市にあるサリジェ峠
『テプン商事』の劇中、会社が入っている建物はソウル・乙支路4街にあるという設定だ。撮影に使用されたビルは、実際には韓国北西部・仁川広域市の「サリジェ峠」にある。元・耳鼻咽喉科だった建物をリノベーションしたBrown Handsというカフェで、黄色いレンガ張りの外観が印象的だ。
サリジェ峠とは、ハギの木(サリナム)が多く植えられていたことからついた俗称だが、東仁川駅付近から、『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』のロケ地として有名なハンミ書店付近にあるペダリ鉄橋をくぐり、新浦国際市場の傍にある京東(キョンドン)交差点へと至る峠をさす。
ソウルへ続く道なので、1883年の開港以降は「京城通り」と呼ばれ、1920年末前後には、商圏として大きく発展した場所だ。当時は呉服店、洋画店、薬局が軒を連ねていたという。現在は、ニュートロブームにのって、レトロなビルをリノベしたカフェやレストランが出店している。


●仁川広域市へのアクセス
ソウル駅から仁川駅まで地下鉄1号線で約1時間。