人気韓国ドラマOST(オリジナルサウンドトラック、挿入曲)を多数手がけているシンガー・ソングライターのチェ・ユリが、12月10日に東京・築地の浜離宮朝日ホールで日本での初コンサートを開催する。

■韓国ドラマOSTの“新たな女王”チェ・ユリ、豊かな感性と優れた音楽性で高い評価

 チェ・ユリはキム・ソンホシン・ミナが主演した『海街チャチャチャ』(2021年)で初のOSTを手掛けるチャンスをつかみ、「Wish (風)」を提供した。

 さらに、キム・スヒョンキム・ジウォンが主演を務めた『涙の女王』(2024年)の「Promise」、パク・ボヨンパク・ジニョンリュ・ギョンスが主演した『未知のソウル』(2025年)の「Yellow Spring」、キム・ゴウンパク・ジヒョンが主演した『ウンジュンとサンヨン』(2025年)の「REASON」(英語詞)など、数多くの人気ドラマのOSTに次々と参加。

 豊かな感性と優れた音楽性に加え、包み込むような温かい歌声が視聴者に心地よい癒しを与えている。

BTSVSEVENTEENのスングァン、TOMORROW X TOGETHERのスビンらが続々とカバー

 チェ・ユリの音楽は多くの歌手から高く評価されている。2021年に発表したアルバム『Shape(丸)』の収録曲「Warm-hearted」と「Stay」は、歌手のIUが公式インスタグラムで推薦。

 また、2020年のアルバム『Stroll』に収録した自身作詞作曲の代表曲「Forest(森)」は、BTSメンバーのVがカバーしてSNSで拡散された。

 そのほか、SEVENTEENのスングァンは2024年の自身の誕生日に、ASTROの故ムンビンとの思い出を込めてチェ・ユリの「Shape」をカバー。TOMORROW X TOGETHERのスビンもチェ・ユリの「Forest」のカバー映像を、ファンへのバレンタインプレゼントとして公開している。

 このように韓国音楽界の第一線アーティストからの熱い支持を集めているチェ・ユリは、今年11月1日と2日にソウルで、15日と16日に釜山で公演を行い、チケット1万枚が即完売した。今回の12月10日初来日公演は、チェ・ユリにとって初の本格的な海外公演となる。

 日本国内の韓国ドラマファンが来日公演を待つなか、チェ・ユリが『韓国TVドラマガイド』に思いを寄せた。以下はその一問一答。

■チェ・ユリ来日公演直前インタビュー「不思議な気持ち」

――間もなく初の日本公演です。今のお気持ちはいかがですか?

「海外での本格的な公演は初めてなのでまだ実感が湧きませんが、実際にステージに立って観客の皆さんとお会いしたら、何か込み上げてくる感情があるのではないかと思います」

――どんなステージを披露したいですか?

「韓国での公演と同じ気持ちでステージに臨むと思います。皆さんにはゆったりと楽しんでいただきたいですし、もし心に抱えているものがあれば、全部置いていってくださったら嬉しいです」

――日本の観客の皆さんに伝えたいことは?

「お会いできて光栄です!まだ正式な日本語カバー曲は1曲(「たぶん、僕たち」12月5日リリース)しかありませんが、これからもいろいろな姿をお見せしたいと思っています」

――『海街チャチャチャ』『涙の女王』『未知のソウル』など多くの韓国ドラマのOSTを手掛けていらっしゃいます。各ドラマの世界観を音楽でどのように表現しているのでしょうか?

「作詞作曲で参加するときはシノプシス(あらすじ)を何度も繰り返し読んで、主に作詞に集中することが多いです。歌唱のみで参加する場合は、音楽監督の意見を全面的に尊重しています」